香華をたむけ

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  • 墓地は本堂の北側にあり、すでに香華をたむけられている墓も少くない。 ...
  • 香華をたむけて、やがて帰りかけるところへ雪駄せつたの音がして、畝源三郎がやって来た。 ...
  • 棺に香華こうげをたむけて、方月館へ帰ってくると、仙五郎が待っていた。 ...
  • だが、こうして香華をたむけていると、やはり母を失った子の悲しみは素直に千姫の心をひたして来る。 ...
  • お志津は一度、仏間へ入って両親の位牌を戻し、香華をたむけて一人、長いこと出て来なかった。 ...
  • 「とうとう、おるいさんの知らない墓が出来てしまいましたね」 香華こうげをたむけて合掌している東吾の背後で、源三郎がいった。 ...
  • 香華をたむけながら、東吾も源三郎も心が晴れないのは、あの時の真犯人がその後、ようとして行方が知れないことであった。 ...
  • おかつの野辺送りには、るいがどうしてもよそながら香華こうげをたむけたいというので、東吾が連れて柳橋まで来た。 ...
  • 三帆が、千姫様の御病気平癒のために、豊臣家最期の場所を訪ね、香華をたむけて来たいと願い出て許されたのは、落城から十日が過ぎてからのことであった。 ...
  • 新井丈助と共に杉谷屋敷へ帰っていた於蝶は、生き残っていた女たちと共に杉谷源七ほか四名の死体の始末をし、これを伊佐木の住居へ安置し、香華こうげをたむけた。 ...
  • るいにしても、その物語に心を打たれるものがあって、この近くまで来ると、余程、急ぎの用でもない限り、木母寺に立ち寄って梅若塚に香華こうげをたむけていた。 ...
  • 秀吉の死後、大坂城を出た北の政所は京都三本木さんぼんぎというところに住み、剃髪ていはつして高台院こうだいいんと称していたが、彼女のもとには大閤殿下の恩顧を忘れない大名達がしばしば出入りし、仏前に香華こうげをたむけているようであった。 ...
  • その守袋は大坂落城の折も持って出て、その後は、秀頼の位牌いはいと思い、仏壇に納めて香華をたむけて来た。 ...
  • 翌日、稲垣謙堂の四十九日の法要には八十人からの友人、知己、弟子達が参会して故人を偲び、香華をたむけた。 ...
  • 墓石を洗い、香華こうげをたむけて合掌したるいの背後で、同じく手を合せながら、お吉は八丁堀時代を思い出したのか、しきりに涙を拭いている。 ...
  • それ故、先代夫婦の祥月命日には必ずるいが供物を届けがてら香華をたむけに行っていたのだが、先方も宿屋稼業で夫婦はけっこう忙しい。 ...
  • 久三の悴夫婦は、同じ橋場で一膳飯屋を営んで居り、又、死んだ久三自身、岡っ引にしてはいやみなところのない人柄だったので、香華をたむけに集った近所の者も少くなかった。 ...