颯爽
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名詞
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得体の知れない客といえば、水所団地を出かかったところで、彼の車に手を上げた男もその一人だった。その男は奇妙なことに、雪の降る中をワイシャツ姿で颯爽と歩いていた。背の高い男で、小脇に黒い物を抱えている。
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曹操は最も舞台効果のある時をえらんで、颯爽と登場したいのであろう。その子供っぽさの面からも、その計算高さの面からも。
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実際に勤務についてみると、予想していたほど颯爽としたものではなかった。家は同区域内であったが、在宅出勤は許されず、休日以外は屯所内の勤務を命じられたのも意外であった。
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だから仮病まで使って実家を後にした。あとは幹也が妹としてのわたしを忘れた頃、さっそうと帰ってくればいい。それまでに、わたしはこれ以上ないってぐらいの淑女になろうと日々を過ごした。
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実は私は隆氏に聴いてみたいことがあった。壮快なる男子の颯爽たる行動を描いて、近代文学には一種の古典がある。スタンダール『パルムの僧院』の主人公ファブリス。
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鮫島勘太は美智代の手をとって、颯爽と闇の夜に消えていったのである。こうして、この奇抜な人間探しは完全に三十日間つづけられた。
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そういった連中はたちまち百合子、芳子のファンになった。二人とも颯爽としていて、空を仰いで胸をはって歩くという感じであった。百合子は菊富士の廊下を、洋服の上に黒ちりめんの紋付の羽織を着て歩いていた。
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世界が崩壊に向かっていく中、生存者を集めて車団を立ち上げ、生き残りにかける女性として登場。金髪の颯爽とした美人で行動力と責任感に溢れ、仲間からの信頼も高い。その車団のリーダーを務めているが、半年で仲間の半分を失ったことに責任を感じており、劇中では保守的な考えをとることが多い。
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新庄貴明はその神家の長男なんだ。やつの、あの颯爽としたイメージの裏には全く違ったもう一つの顔がある。ぎらつくような野心家の顔だ。
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その徽章は、彼の歿後七年目に鎌倉文学館で催された立原正秋展に、肉筆原稿や遺愛の硯と並んで出品され、参観者の眼を惹いた。衣笠の町を颯爽と胸を張って歩いたときの角帽に付いていた徽章だろうか。せっかく早稲田に入学したものの、授業はろくに行われず、勤労動員令によって、日本鋼管の鶴見工場へ通う日が続いた。
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その中で、なつきはまるで空中を飛んでいるかのように、颯爽としていた。
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心の底から呼べば果たしてそれに応えてくれるのだろうか?どこからか颯爽と現れて、自分の許へ駆けつけてきてくれるのだろうか?
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引っ張られるままにハルユキが腰を上げると、そのまま颯爽と歩き出す。
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自分の走る姿は何て格好悪いのだろう、と思いながら祐巳は走った。ドラマなんかで見る傷ついたヒロインは、もっとさっそうと走っていた。なのに自分ときたら、どうだ。
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まるで村を疾走する黒い弾丸のようだ。この颯爽とした青年の噂は、きっと、またたく間に村中に広がるだろう。彼女は微笑を浮かべて、仕事場に向かおうと踵を返した。
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昔日の颯爽とした自分をとりもどすためには、まだ時間が必要だと思った。
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乗客たちの話は、商売のこと、新しい声楽家のこと、露仏協商のことだ。どこを見ても、文化的な、教養ある、溌剌颯爽とした生活が感じられる。
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