雲泥の差
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名詞
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マイリー神の勢力が、モス地方で強いのもこの山国がながらく戦国時代にあったがためだ。戦において、マイリー神の司祭がいるといないとでは、雲泥の差がある。三年前の戦において、パーンが群がってくる炎の部族の兵士を相手に、かすり傷も負わず無事だったのは、ホッブの魔法の援護のおかげであることを否定することはできない。
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アメリカの占領政策はみごとなものだった。日本軍が戦時中大陸でおこなったことなどと比べてみれば雲泥の差がある。文化的視点でも、奈良、京都を焼かなかったこと、これも帝国軍人とはおおいにちがっていただろう。
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GMは確かに量産型モビルスーツであるが、ガンダム、ガンキャノンの試作中に量産にもちこまれた代物で、決してモビルスーツとして完成した型ではない。ザクとの性能は互角といえても、パイロットの練度に雲泥の差があった。が、ともかく戦力比は五分と五分としておこう。
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六月に開かれた三月決算の株主総会は、各社軒並み二時間を超えるロング総会となった。それまでは十五分から二十分で終了していたことを考えると雲泥の差である。外はコートの襟を立てて歩かなければならないほど北風が冷たかったが、ソニーの講堂だけは熱気にあふれていた。
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人には役目がある。それを自覚するのとしないのとでは人生が雲泥の差だと頭に響く。広美はろみひーになり、デニスはアメリカへ行く。
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私はたちどころにその一幅を求めた。誰がみても他の一幅とは雲泥の差のあるものである。くやしがった西谷氏は、うん、なかなかいいよ、といって、ふんまんをかくしていた。
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結婚して十五年もたてば、離婚を思わない夫婦などいないと、何かで読んだ。けれども実際にするのと考えるのとでは雲泥の差がある。
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私は一時、彼の文章にすっかり征服されて、自分の文章が彼の文章と同じようなスタイルになってしまったことがある。もっとも質においては雲泥の差があったことは言うまでもないが。彼の小説をはじめて読んだのは十二三の時で、『怪しの物』というのであった。
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だが殷雷は、和穂と和穂の偽者を間違えない自信があった。いかに姿形は同じだとしても、その瞳から迸る気迫には雲泥の差があったのだ。
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もともとは、15振りの刀剣のことを指すが、次第に15人の剣士のことを「七剣八刀」と呼ぶようになった。「七剣八刀」には序列があり、1つ上がるだけで実力に雲泥の差が出る。ちなみに、キョウシロウが切り殺した剣士は序列15位の「万夫不刀」の持ち主。
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違和感がスーインを捉えた。口調は同じだが、寺の中できいたものとは雲泥の差がある。底知れぬ自信に支えられた声であった。
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冷酷な二人のレスラーのように戦ったのだ。小さいほうのたき火のまわりのもう一つのグループは、これとは雲泥の差である。
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「貧しさ」「うれしさ」の視覚的代表者をどこから拾って来るか、それをいかなる距離、いかなる角度、いかなる照明で、フィルムの何メートルに撮影し、それを全編のどの部分にどう入れるか、溶明溶暗によるかそれとも絞りを使うか、あるいは重写を用いるか。これらの選び方によって効果には雲泥の差が生じるのである。いかなる材料のいかなる撮影が効果的であるかを判断するためには映画家は「カメラの目」をもつことが必要である。
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だが彼は、宮田の家庭が羨しかつた。宮田と彼の家庭と比べれば、その長男の存在が、実に雲泥の差である。彼の家庭では、寧ろ彼の小さい弟の方が権力を認められてゐた。
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一方の僕はと言えば、ごく普通の家に生まれた人間です。少なくとも君が生まれ育った環境とは雲泥の差がある。いかに僕たちの間に結婚に向けての確固たる意思があったとしても、愛情以外の他の要件を考えれば、到底許されるものではないでしょう。
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そこまでまっとうな理性のある彼女が、なにゆえ「みそぎ」なんぞという妙なサークルに居座っていたのかは分からないが、彼女自身は段取りもうまく、万事手回しが良いし、機材の扱いも一瞬で呑みこんでしまう頭の良さであったので、遠巻きにされつつも尊敬されている面があった。その点、同じ遠巻きにされつつ軽蔑されている私や小津とは雲泥の差がある。そんな中世ヨーロッパの城塞都市のように堅固な彼女にも、唯一の弱点があった。
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日本軍がほとんどいつも準備不整のまま攻撃を開始するのとは、雲泥の差であった。関東軍司令部が現地から敵の全面攻勢開始の報告を受けたのは、八月二十一日朝であった。
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