陶冶する
17 の例文
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妻にはなおさらのこと委せてはいけない。運命が庶民の間の・自然の・規則の下で、彼らを陶冶するに委せなさい。習慣が彼らを質素と厳格とにならすのに委せなさい。
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家庭教育を怠っておいて学校が子供を悪くするように思うのも間違っている。学校では幾十百人の生徒を同じように教育するものだから一々一人一人の品性を陶冶する力はない。家庭では一人一人に対して充分の薫育を施こす事が出来る。
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前期課程では禁止の内容が後期課程では禁止されていないことが多くある。国際社会に貢献できるリーダーとなるために必要な学業を修め、人格を陶冶する。母体校の校章の基本的デザインを継承し、地球を鳥の羽にかたどった月桂樹で囲み、学校名のイニシャルである「T」「K」を配したもの。
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各学院内部にはいくつかの学科が設置されており、学部学生や大学院生はいずれかの学科に所属し、学士・修士・博士の学位取得に向け学問を修める。これに加え、学部学生は上述の書院のいずれかにも所属し共同生活を送ることで、人格を陶冶することが期待されている。
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教育問題なども評論している。晶子は「女性が自分で自己鍛錬・自己修養し、人格陶冶すること」を説いた。これは英米思想的な個人主義である。
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数学の仕事の背後では、目に見えぬ、極度に純化された常識が働いている筈なのだが、これに目を着けないから、数学は悪く専門化し、幾何学者は、図形を追い、代数学者は符号に屈従し、実効のない、徒らに複雑な技術と化している。デカルトは、数学を計算の技術と見る眼から、数学を「精神を陶冶する学問」と解する大きな精神の眼に飛び移る。そして、これを実地に当って、陶冶してみる。
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左翼の運動は、その昂揚の形も退潮の形も日本独特なものがある。今委しくここに触れることは私の力にも及ばないことであるが、運動全体が非常に急速に高まり、非常に急速に退いたことは、上述の集団生活が人間性をより強固なものに陶冶する為に必要な条件と時間とを与えなかったように見える。強い中心的な磁力が失われたらば、それに吸いつけられていた夥しい人々が自身の生存からも中心力を失い、生活的に低い所へ落ちざるを得なかった。
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したがって、「即時かつ対自的」な自由というものは、単に拘束されていないというだけの、内容を欠いた自由であるわけではなく、ビルトゥンクという経験によって獲得された具体的な内容を備えたものとして捉えられる。ヘーゲルは、特殊的欲求が我が物顔に支配するかに見える市場というものでも、実は個人を陶冶する役割を担う側面を持つものであること、さらに市場自身が幾世代にもわたる陶冶の産物であることを指摘する。
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第二は、儒者と実際政治家との、社会観の相違であろう。儒者は人間の心魂を究明し、これを陶冶することによって、政治の姿勢を正し、ついには道義的世界をこの世に実現することを目的としている。従って、尋を直くするために尺を曲げるもよからずとする。
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しかし何かが欠如しているからではなく、人間が自由に生きられるように、さまざまな能力を神から与えられたからである。エピクテトスは、このような能力をそなえた人間は、自分の能力を気ままに行使するのではなく、自己について配慮し、陶冶することが必要であると考えた。自己に配慮することは、人間であることの特権であり、同時に責務なのである。
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スターリンら主流派はソ連体制の正当性を工場労働者からの支持に見出し、労働者の入党キャンペーンを展開した。しかし、共産主義イデオロギーに陶冶することなく入党させることはさらに党内対立を招いた。
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倫理学は倫理的価値という一つの感情上の事実を単に主張するだけだ、社会科学的道徳理論は、倫理的価値感を現実的に陶冶する。倫理学は単に意志の自由の否定に抗議を申し出るだけだ、社会科学は自由一般の獲得とその現実的な形態の規定とを志す。
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本校生徒は入学時に聖書、讃美歌が配布される。聖書に依るキリスト教の精神に基づき、神を愛し人を愛し土を愛す豊かな人格を陶冶することにより、自らの存在価値を見出し、真に平和な世界の形成者として愛と奉仕に生きる有為な人物を育成する。
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府立高等学校の初代校長川田正澂の理念「英国イートン校の教育方針である英国風の格調高い人物養成を軸に、日本の高等学校の伝統とする自由と正義を重んじ、真理を愛好する自主的な高校精神」に基づいているといわれた。「人間性を尊び、自由と自治を重んずる校風のうちに、知性と体位を向上させ、品位を陶冶すること」としていた。
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この時期の主な人物として、上記の三宅雪嶺や井上哲次郎のほか、高瀬武次郎、徳富蘇峰、吉本譲、東敬治、石崎東国らがいる。当時の陽明学は日本国民の精神修養の一環として、死生を逸脱した純粋な心情と行動力とを陶冶する実践倫理として説かれる部分が大きかった。また、この頃の日本における陽明学の再評価が、梁啓超に代表される清人留学生の目に留まり、中国での陽明学再興に大きな影響を及ぼした。
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建学の精神は「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」と要約されており、これは学校法人梅村学園の源流である中京商業学校の創立者の理念に基づくものであった。松阪大学の初代学長となった梅村淸明は、学校法人梅村学園の建学の精神に則り「学術の場では学術の研鑽とともにジェントルマンシップ、レディシップを醸成陶冶する」と述べ、体得すべき4項目を列挙しており、これが教育理念となっていた。「社会科学系で単一学部の大学」である点を特徴として挙げていた。
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