軽業小屋
17 の例文
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軽業小屋の件は『軽業』とほぼ同じ内容のものが演じられる。講釈師の語る『難波戦記』は『くしゃみ講釈』などで語られるものと同じく、四天王の面々に誤りが含まれている。
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ようやく、その柳橋の殿様とやらへ伺候する気になったものと見える。お角が軽業小屋を出た時分に、雨が降り出していました。下足番が蛇の目の傘を差しかけて、送って行こうというのを、お角は断わって、傘だけを受取って外へ出ました。
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あわてて飛んできた軽業小屋の若い衆に、少し音量を下げるよう頼んでまた講釈読みを再開。
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曳金を曳きさえすれば、つづけ射ちに打てるのです。それに、これでも、このお初は、軽業小屋にいたおかげで、狙った的ははずさないのさ!
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ともかく、今度の興行には、有力なる金主か黒幕が附いたに違いない。従来の広小路の軽業小屋では狭きを感じて、新たに回向院境内へすばらしい小屋を立てたのでもわかります。
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白魚お波は、その夜から、東両国の軽業小屋へかえってこない。そして、佐七はこのところひどく苦吟のていたらく。
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中山半七郎殺しの疑いで、両国の軽業小屋から、三輪の万七が曲毬の甚三郎を挙げたのは、その翌る日の昼頃でした。と、同時に、車坂の桔梗屋からは、娘のお藤が無事に帰って来たという知らせが、三輪の万七と銭形の平次のところへありました。
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あの時分にはなんといっても、神尾は由緒ある旗本の株を失わなかったし、福村も今ほどくずれてはいなかったから、お松は主人筋のお友達に出逢った気持で、福村様といいました。ところが、今では軽業小屋の美人連からでさえも、福兄さんで通っている福村は、お松にかく慇懃に福村様と呼びかけられて、多少きまりの悪い形です。
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三十二文の木戸銭も見物料ではなくて「拝観料」、また「散毛を煎じて飲めば禿痔疾に効能あり」と書いてある。「あらまあ、それじゃお父っつぁんに、この霊獣様の毛を買ってかなきゃ」 お葉がうさぎ馬の絵看板を見上げてくすくす笑い、少し離れた軽業小屋の前へ下駄を鳴らす。倩一郎は懐手でお葉のあとにつづき、背後から軽業の呼び込みに耳をかたむける。
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やたらと『軽業』を連発する講釈師を不思議に思った軽業小屋の若い衆が、さっき講釈小屋に呼ばれて行った仲間を捕まえて話を聞く。
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昭和三十一年度の大映作品、監督は加戸敏、脚本は小国英雄。内容は伊達藩のお家騒動に巻き込まれた軽業小屋の娘、美空ひばりを助けて平次が大活躍するというもので、これに片手斬りを得意とする忠臣、大河内伝次郎が絡んで物語が進められていく。そして、私が問題にしたいのは、映画がはじまって間もなく、美空ひばりが刺客の一団に追われるシーンである。
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人のいやがる蛇を集めて大切に育てておりました。ある日のこと、表通りは押返されないほど賑やかだが、人通りもない湿っぽい路次のところから、この軽業小屋の楽屋へ首を出した一人の盲法師がありました。「こんにちは」 舞台では盛んに三味線、太鼓の音や、お客の拍手がパチパチと聞えているのに、ここでは案内を頼んでも、出て来る人がありません。
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そして、私が問題にしたいのは、映画がはじまって間もなく、美空ひばりが刺客の一団に追われるシーンである。小娘とはいえ、仮にも軽業小屋の太夫である。ひばりは白刃の下を幾度も掻いくぐり、容易に捕まらない。
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両国広小路の軽業小屋である。舞台の袖に、いま手裏剣うちをすませてひっこんだ、車佐助と小金が立っていたが、佐助はあきらかにおもしろくない顔をしていた。
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まことに、あっぱれな伜たちと申すことができます。なお、お玉は、浅草馬道の常磐津の女師匠の許へ、奉公に出し申したが、これは、いつの間にやら、奥山の軽業小屋に入り、たちまち、人気者になったのでござる。
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その辺りから涼み歩きの遊客が目立ちはじめ、薬研堀に架かる元柳橋を越えるともう両国。夜店の灯が目のくらむ明るさで広がり、掛け茶屋に髪結床に団子屋に焼きイカ屋、切り西瓜を売る屋台に蕎麦屋に甘酒屋、それらに混じって見世物小屋や軽業小屋が散在し、広小路は昼以上の賑わいを見せている。見世物小屋にかかっているのは「うさぎ馬」とかいう珍獣で、立て看板の引き口上には「そもそもこの霊獣うさぎ馬は遠くペロシヤの産にして、一度目に触れるや悪疾わずらう憂いを排し、刷り絵を幼児の枕元に張るれば疱瘡をも免れるべし」とうたっている。
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