縦横無尽
全て
名詞
634 の例文
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お前の縦横無尽の智略によつて此の杢助も一命が助かつたやうなものだ。
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戦場を縦横無尽に駆け廻った老武士にその方の知識があるわけはない。
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あちこちで悲鳴が聞こえる。少女が縦横無尽に動きまわり、右手の剣にものを言わせているらしい。あの少女は夜目が利く。
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舞台の一つで早速第一試合が始まったようだ。朝倉の言葉どおり、舞台の上では古さんが縦横無尽に暴れまくっていた。襲い来る男性陣の攻撃を捌き、吹き飛ばし、あるいは自ら懐に飛び込んで拳を叩き込んでいく。
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オートバイ専業メーカーのうちはまだいいが、四輪車のみならずF1まで同時並行で研究するとなると人材不足が顕著になる。エキスパート制が定着したことで、人材を縦横無尽に使うことができた。本来二輪車のエンジンが専門であっても、その技術はF1にもスポーツカーにも生かせる。
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齲歯の虫が槍を打ち振つて、縦横無尽に口のなかで暴れてゐるやうです。
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通常の『国境』を無視する形で、騎士の剣は縦横無尽の活躍を見せていく。フランスの魔術師を押しながら、しかし騎士団長の顔色は優れない。
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彩は傀儡たちの中を風のように駆け抜け、亜空穴を縦横無尽に利用した。彩は消えた瞬間には別のところに姿を現した。
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深川八幡の月心寺に居を構え、左近を慕って住み着いた子供達とともに暮らしている。庶民の味方の正義漢で、様々な事件の解決に、縦横無尽の活躍を見せる。原作者の柴田錬三郎が第14話にゲスト出演し、円月殺法を披露している。
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もう一つは、それよりだいぶん後、五三年に出されているわけですが、トラークルという詩人に関する講義です。この二つの中で「精神」という言葉が縦横無尽に使われるようになるわけです。ヘルダーリンは、精神についてこういうふうに書いているそうなんです。
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そこにはきつい目でこちらを睨み、かっという気合いの声と共に凄まじい霊力を振るう栗色の髪の少女が映っていた。縦横無尽に戦い、目にもとまらぬ早さで爪による斬撃を繰り出している。
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闇の中に光が走る。蛍ほどの頼りない光は、恐ろしいスピードで縦横無尽に飛び回っていた。うっそりと目を細めた竜憲が、光を見つめる。
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ひと暴れした入島君が再びハーモニーの中に帰ってくると今度はバリトンサックスの関君がとび出していった。最低音から最高音まで駆け上がり駆け降りて縦横無尽の活躍をした。やがてシンコペートされた八分音符を吹きながら戻ってきた。
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そうしてヒラリ、ヒラリと人の頭の上を飛ぶことは、多くの敵手を悩ますことにおいて有利な戦法であります。それより以後におけるムク犬の荒れ方は、縦横無尽というものであります。武士と言わず犬殺しと言わず、その人の頭を飛び越して、ついに座敷の中へ乱入してしまいました。
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ただ獣で可愛いいのは馬だけだった。父の馬は、よく僕を乗せて、広い練兵場を縦横むじんに駈け廻ってくれた。が、小動物はすべてみな、見つけ次第になぶり殺すものぐらいに考えていた。
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縦横無尽、鬼神のような働きとは、このようなことをいうのだろう。剣は鮮血に染まり、足もとにも、胴甲からしたたり落ちる滴が紅い池を作った。
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一方が欠けてはあれほどの活躍ができなかったことであろう。そして、この二人が最初に縦横無尽の指揮をとった戦いがノモンハン事件である。無意味にして悲劇的な戦いとされるこの戦闘を語ることは、二人の軍人の作戦指導の、もっともよき典型を示すことになる。
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