納屋助左衛門
全て
名詞
27 の例文
(0.00 秒)
-
納屋助左衛門、これが堺でも最も有力な人間であることは弾正も知っている。しかも町人とは思えぬ豪宕の気と腕っぷしを持ち、このごろ世にあふれる牢人などを大量に集めて何やらにそなえているらしいということも耳にしている。
...
-
一方の手についているのは、薙刀ではなく、櫂をけずった棒であった。納屋助左衛門は、御台さまが気を失ってはいるが、息のあることをたしかめた。むろん、以前からの予定の行動であるはずがない。
...
-
屋根は本瓦葺の入母屋造、内部は上段の間を有し、書院造の部屋もある豪奢なもの。もとは、桃山時代の豪商・納屋助左衛門の豪華な邸宅であったとの伝承がある。
...
-
しかし、それらすべてをひっくるめて、この際眼をつぶって、伴内ら三人を堺へ帰してやろうと弾正は方針をきめたのである。要するに彼らが納屋助左衛門の手のものならば、助左衛門に貸しを作っておくために。
...
-
いや、伴内の配下というより、あれは納屋助左衛門の秘蔵のもので。
-
-
ふっと、そんな考えが頭に浮かんだことがある。堺の納屋助左衛門が厨子丸を呼びたがり、また厨子丸も助左衛門を頼りに海外へ出たがっていたことを思い出したからだ。で、堺へゆく用のあった根来僧にそれとなく厨子丸の探索を依頼したことがある。
...
-
「まあ、ほんとうに何という恐ろしい人たちでしょう」 ミカエルがしゃがみ込むたびに、いっしょにしゃがみ込んで顔をのぞいたり、背をなでたりしていたマルタ鵯がこう心からなる声をもらした。「わたしもあの根来衆たちがあんな術を知っているとは想像もしませんでした」 「根来の坊主たちもさることながら、おれはそれを使う松永弾正という人物の方が恐ろしい」 と、同行していた納屋助左衛門がつぶやいた。闊達な性質に似合わず、彼はひどく心配そうな顔をしていた。
...
-
プレイ方法には大きく分けて本業となる勢力プレイと、副業となる職業プレイの2種類が存在する。最初からプレイできるのは木下藤吉郎のほか、服部半蔵・九鬼嘉隆・納屋助左衛門・柳生宗厳の5人だが、ゲームの進行とともにカードを集めていくことでシナリオが増えたり、新武将のパーツが増えたり、別の主人公でプレイできたりするようになっている。なお前述の5人でそれぞれに向いた「おすすめプレイ」をすると、未経験の主命を受けたり身分が上がったりした時などに「うんちく爺さん」が現れて、プレイへの助言をしてくれる。
...
-
中国の記録には、現在のマニラの一部であるトンドに首都をおく「呂宋國」の存在が記され、モンゴル帝国との戦いに敗れた南宋の残党がたどり着いて建国したとの言い伝えもある。スペイン征服に前後して日本の商人もルソンと交易し、戦国時代の商人・納屋助左衛門はここで貿易商を営むことで巨万の富を得た。
...
-
しかし鞘師の名人だ、という評判だけはきいたことがある、という者も二、三あった。そのときふと弾正は、昼顔の口から一、二度納屋助左衛門の名がもれたことを思い出し、どうやら助左衛門を知っているらしいので、ともあれ彼女を呼ぶ気になったのだ。
...
-
日本の商人もルソンと交易した記録が残っていて、戦国時代に堺商人の納屋助左衛門が貿易商を営んで巨万の富を得た逸話は最も良く知られている。また、使用開始時期は不明確だが、1603年のスペインの報告書によると、当時のフィリピンの一部ではバイバインと呼ばれる文字が存在していた。
...
-
「いざ、こちらへ」 見ると、堺の納屋助左衛門という男だった。彼はたくましい強力な腕で雑仕たちをかきわけて、前へ出してくれた。
...
-
往時の堺の茶湯者のうち、徳川家康の御茶頭に任ぜられたのは、今井宗久のむすこの宗薫一人であった。納屋助左衛門の海外逃亡 ここに、もう一人、戦国時代の堺町人の気骨を徳川の初期まで持ちつづけた傑商がいる。その名を、納屋助左衛門といった。
...
-
ともに南方貿易や朝鮮出兵の輸送などで活躍している。また、堺の納屋助左衛門はルソン島での交易によって巨利を得たが、秀吉から邸宅没収の処分を受けることとなった。徳川家康の時代になると、京都の角倉了以や茶屋四郎次郎、摂津国の末吉孫左衛門・平野藤次郎、博多の大賀宗九、長崎の末次平蔵・荒木宗太郎、堺の今井宗薫らが貿易許可をえて南海貿易に乗り出した。
...
-
雑仕女らしい娘は必死にそれをとめようとする。その厨子丸を堺へつれてゆけと納屋助左衛門から頼まれたところだが、伴内はそこへ飛び出すいとまもなかった。その表門の方からこのときまた法師武者たちが殺到して来たからである。
...
-
「いや、そこで偶然お逢いしただけでござる」 と、納屋助左衛門は群盗騒ぎのことについては口にせず、ただそういっただけであった。「それより、おれの来たのは、伴天連どのにお断りを申しあげたいと存じましてな」 彼はちかいうちにルソンに渡るといっていた。
...
-
納屋助左衛門の海外逃亡 ここに、もう一人、戦国時代の堺町人の気骨を徳川の初期まで持ちつづけた傑商がいる。その名を、納屋助左衛門といった。
...