築山様

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  • そこは円い築山に北を囲まれて、秋草のゆたかな平庭を広々と南に抱いているので、表の者や、外部の人々は、夫人をさして、築山つきやま様とよんでいた。 ...
  • 狭い夫婦生活の範囲だけで見る時、年上の築山様には、元康がただ柔順で、今川家に寄ってのみ生存していられる男としか見えなかった。 ...
  • 築山様は病室を出て、寒々しい広間の中程にきちんと冷たい顔して坐っていたが、眉をひそめて、 「開けないでおいて下さい」 といった。 ...
  • 築山様は、元康が、またからだが冷えると悪いと、止めるのもきかず、錠口まで送って出て、 「おはやくお戻り遊ばせ」 と、いった。 ...
  • 築山様は、元康が十五歳の時、今川一族の関口家から嫁いだのであるが、輿入こしいれの折は、義元の養女という資格であったから、貧しい三河者の質子ちしである聟殿むこどのとは、その支度の善美や、盛装のまばゆさはくらべものにならなかった。 ...