築山三奈子
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名詞
39 の例文
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けれど、祥子さんの方は私など見ていなかった。新聞部の築山三奈子さんによるルール説明は、あまり頭に入らなかった。意識は左手に下げた手提げ袋の中に集中していたからだ。
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まずは「協力してください」と頭を下げるのが、人に物を頼む時の正しい態度である。常識外れでぶっ飛んでいた築山三奈子さまでさえ、去年はちゃんとそうしていた。まあ、真美さんがここで頭を下げたからといって、「いいよ」とは言うつもりもない由乃である。
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築山三奈子は記者より小説家になるべきだ。確かに、そうかもしれない。
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人数が足りなかったのだろうか、引退したはずの三年生、築山三奈子さままでがメンバーに入っている。「じゃ、どうして体育祭実行委員になんて」 「実行委員やってれば、代表選手にならなくて済みそうじゃない」 「ほほう」 それは、一理ある。
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新聞部の部長、築山三奈子さまは今日は珍しく堂々となさってのご登場だった。いつもは、ご自分こそ犬のようにスクープ追い求めて方々嗅ぎ回っているくせに。
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薔薇の館は古いから、元気よく上り下りされると二階の部屋にいても壁から床から振動が感じられた。「お待たせいたしました」 ノックしてすぐに開かれた扉から顔を出したのは、思ったとおり築山三奈子さま。頃合いを見計らってというか、満をじしてというか、とにかくもっと早く来られたのに会議が一段落ついただろうという時間に合わせて登場したようだった。
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思いも寄らないシチュエーション。築山三奈子さまが知ったら、涙を流して喜ぶだろう。
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試験勉強にかまけて、築山三奈子ともあろう者が、この騒動昨日の午後まで知らなかったわけ。ほら、新聞部が出遅れちゃ、立つ瀬ないじゃない?
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「もう、ワープロまでばかにして」 よく見ると、電気コードのプラグが抜けていた。しかし自分が激しく動かしたから、なんて反省するような弱気な人間だったら、それは新聞部の部長築山三奈子ではない。
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ちゃんと隅々まで読むようになったのがここ二、三号のことだから、こんなゴシップみたいな記事しょっちゅう掲載してきたのかと思っていた。それにしてもどういう人なんだろう、人の噂を追いかけて記事にしちゃう築山三奈子さんって。品性はともかく、十日ほど前に発行された「リリアンかわら版」で使用された令さまと由乃さんのツーショット写真を、今度は真ん中で破いた形にレイアウトするセンスなんて「なかなかやるな」って感じがするんだけれど。
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同じクラスにいるんだから、祐巳にだって由乃さんにだって相談する機会はいくらでもあるのに。去年の新聞部部長である築山三奈子さまが、前薔薇さまたちを取り込んでイベントを実現させたものだから、同じ手を使ったのだ。
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「つ、築山三奈子でございますっ」 心の準備ができていなかったとみえて、三奈子さまはまごつきながら自己紹介した。
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しかし、祐巳はクラスメイトの山口真美さんではなくリリアンかわら版の編集長に話があったわけだから、筋を通して部室まで足を運んだのだった。引退したはずの築山三奈子さまは、本来の話し相手である真美さんを押しのけて、祐巳の前に出た。「その企画、我が新聞部はぜひとも一枚噛ませていただくわ」 ああ、もうちゃっかり新聞部を代表しちゃっている。
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この三年間というもの、築山三奈子には一方的に、時にはかなり乱暴な取材をされ続けた。このまま卒業してしまうのは、何だか釈然としない。
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築山三奈子さまはまた、探るように迫ってきた。
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去年これを掲げてルール説明していたのは、前新聞部部長にして『リリアンかわら版』前編集長の築山三奈子さまだった。真美さんのお姉さまだけは、まだ現役である。
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他人のことを批判しないお姉さまがそこまで言うからには、築山三奈子さまというお人は、よっぽどの「困ったちゃん」なのだろう。