祝詞
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名詞
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ある冬に彼女と父はトルケルの家で宴会をしていた。父は魔法の儀式をする予定だったが、それには女性の祝詞が必要だった。彼女は育ての母のHalldisから祝詞を教わっており、祝詞を知る唯一の女性出席者だった。
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彼女としても私の祝詞のなかに空虚なものを感じたのにちがいあるまい。というのは、このとき彼女が眉をすこしあげ、変な顔をして私をちらりと見たのに気づいたからである。
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ミニと緋の裾長袴も離れていた。だが、彼女の祝詞調から両方の早変りが次第に納得して考えられてきた。
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「圭もこれからは海軍士官の卵だから、軟弱な小説やくだらない詩とはきっぱり手を切って、お国のために役立つ勉強をしなければならんぞ」 父は上機嫌で言った。近所の者の祝詞を受けて自分が合格したような気分になっている。父の言葉を聞いたとき、詩人になる夢が胸をよぎった。
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此まで祝詞の類を分類するのに、宣下式のものと、奏上式のものとに分け、又此祝詞に対するものとして、宣命を考へてゐた。さうして別に、寿詞に注意を向けた人は、祝詞の古いものだと称してゐた。勿論祝詞に宣下・奏上両方面のあることは、固よりである。
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此神は祝詞屋の神で、一柱とも二柱とも考へる事が出来たのであらう。
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そして祝詞を上げてゐるうちにそれをたべては、水を飲んでをらう。さうしたら直ぐお腹があの蛇のやうにすいて、どこへいつてもありつたけの御馳走がたべられる。
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精神統一といふが、これ又言ふべくして出来得べきことではない。祝詞を奏上しながらもいろいろなことを思ひ浮かぶるのが本当である。鎮魂といふのは「離遊の運魂を招いて身体の中府に鎮める」ことであるから、いろいろの雑念が集まり来たるが当然である。
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というのは、冬、ロンドンから郵便馬車で旅をするのは冒険好きな旅客に祝詞を述べなければならぬほどたいへんな仕事であったからだ。この時には、もう、祝詞を受ける冒険好きな客は一人しかいなかった。他の二人はそれぞれ沿道の目的地で下車してしまったから。
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だから、宣命祝詞の類の詞章が、多少古色を帯びてゐるからと言つて、之を以て、日本文学の母胎と言ふ風に考へてはならぬのである。やごゝろおもひかねの神を、祝詞神とするのは、理由のあることである。祝詞以前の古代詞章の神であつた此神は、同時に、産霊の神の所産と考へられてゐた。
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これは古代において和風を含む漢文体に比べて正確に音声化しうる表記法であって、時代がくだり漢字仮名交じり文が成立してからも祝詞は宣命書きをもって書かれ、こんにちにおいてもこれは同様である。こんにち一般に祝詞といわれるものは、以下のように分類できる。このうち御告文以降は皇室祭祀における特殊な祝詞である。
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声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされた。そのため、祝詞を奏上する時には絶対に誤読がないように注意された。今日にも残る結婚式などでの忌み言葉も言霊の思想に基づくものである。
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そして、町の頭だった人達は拝殿の昇口の方を背にして頭を並べていた。時刻が来ると治左衛門が祝詞をはじめたが、その声が切れてしまった。町の人達は不思議に思った。
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それはそうなんだろうと思う。まあ、書かれたのはずっと後だとしても、祝詞の成立時期までは特定出来ないよ。
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天つ祝詞を含んで、唱へる人の考への這入つて居る此祝詞は、第二期のものである。今一つ前の形が天つ祝詞の名で一括せられてゐる古い寿言なのである。第三期以下の形は、神の寿詞の姿をうつす事によつて、呪言としての威力が生ずると言ふ考へに基いて居る。
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或いはそうかもしれぬ。延喜式にも毛の麤物、毛の和物を供物とする事がその祝詞に見えている。毛の荒い獣類、毛の和かい獣類だ。
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祭文・歌祭文などの出発点たる唱門師祭文・山伏祭文などは、明らかに、卜部や陰陽師の祭文から出て居る。祝詞・寿詞に対する護詞の出で、寺の講式の祭文とは別であつたやうだ。だが此には、練道・群行の守護神に扮装した来臨者の諷誦するものと言ふ条件がついて居た様である。
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