玄人
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名詞
805 の例文
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でも、だからといってね、たとえ青爾さんがそういう女を相手にしていたのだとしても、とんと心配は無用よ。相手はどこかで客をとってるような玄人女に決まってるんですからね。
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息を切らして走りながら、自動車の進行方向を眺めたが、人影らしいものも見あたらなかった。敵はおそらく、こんなことにかけてはかなり玄人っぽい人間なのだろう。一度の襲撃でしくじったと知ったら深追いせず、さっと身をひくだけの神経を持ちあわせているのだろうと、三郎はまた次の角を曲がりながら考えていた。
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玄人というほどの経験がある訳じゃないけど、素人という訳でもない。そんなへまをするつもりはないよ。
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それよりも、六万円入りの財布を待って逃げたほうがはるかに安全なのだ。その点から、これは玄人でなく、素人の強盗だろうという結論になった。捜査側は質屋や古物屋や宝石店などに該当品の品ぶれを手配する一方、現場近くにある飯場も見逃がさなかった。
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結婚しても、切れずに続いてしまう玄人女の話をしているのです。こう言っては何ですけどね、だいたい玄人女っていうのは、お妾とは違う人種なんですよ。
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一日、うだるような暑さで、神林東吾が白麻の背中にぐっしょり汗をかいて大川端へ帰って来ると、庭先のほうで読経が聞えた。お経に玄人はだしというのも可笑しいが、かなり年期の入った声である。
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新作物を出すなぞいう者は、やはり能の使命を理解し得ない芸術界の浅薄児、狂躁輩である。流石に玄人にこのような企てをする人が居ないのはさもあるべき事である。しかし玄人でも、こうして生まれた能のヨサ、有り難さが解かっていながらに、一と通り芸が出来るようになると、自分独りで豪くなったように思って、恣に羽根を伸したり、新手を編み出したりする者があれば、それは能楽界の外道である。
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御次は、遊芸一般に精通していなければならぬから、影抜けして、江戸三座へ出かけて行って、狂言を見物して、おぼえたり、また、役者と茶屋で会って、芸の工夫を相談する特権を与えられていたのである。御次には、玄人はだしの芸達者がたくさんいたのは、そのためであった。芝居小屋ばかりでなく、常磐津の師匠の許へ行ったり、中には、講釈師落語家にたのんで、面白い咄を学んだりもしたのである。
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そういうチャンスはあったのだが、あくまで、自戒して来たのである。そのかわり、金で解決のつく玄人女となら何人も経験ずみであった。素人女に手を出して、悪いという理由がないのである。
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劇場内部のいわゆる玄人は勿論のこと、外部の素人もみんなそう信じていた。今日の眼から観れば、みずから侮ること甚だしいようにも思われるかも知れないが、なんと理窟を云っても劇場当事者の方で受付けてくれないのであるから、外部の素人は田作の歯ぎしりでどうにもならない。
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鴨居の下に箪笥がある。その前で二十四五のすっきりした玄人あがりの女が何か出して居る。二階は一間しかなくて、崖の上で自分の立って居る地面から遠いにかかわらず、小さいなりはっきり細部まで見える。
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お互いが素人ということは、お互いが玄人ということと同じようなもんだろう?
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あの宝石箱をこじあけるのは、私には高級な玄人の仕事のような気がします。
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あれで自信だけは猛烈なんですものね。だけどああいうの、成功すると玄人でも案外引っかかるかも知れないわね。お銀はもとより取るに足らぬ女ではありますが、長い間この稼業をやっているだけあって、一見識持っていることは争えませんから、万造は何となく不安になって参りました。
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素人なら、素人らしい芝居を見せて貰ひたい。そこからだんだん、「現在の玄人には無いもの」が生れて来るのも事実です。然し、それが為めには、玄人のやらないこと、玄人では出来ないことをやつて欲しい。
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初めは、その、諺に言うように、『きっかけで泥棒になる』のだが、いっぱしの盗っ人になると、反対に、自分で「きっかけ」を作りだす。そうした玄人の域に達するに欠けていたものを身につけられるのは獄内だけである。総じて、初心者には学校が必要である。
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あの、クラブの前で撮られたという花束を抱えた温玲李のそれとも、似ていなくもない。それに、玄人が撮影したかと思えるほどの、見事な写真でもある。
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