煩悩夜盗
5 の例文
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それが、誰いうとなく煩悩夜盗の名を取った謂れでもあるが。
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またあの、煩悩夜盗があちこちに出はじめた騒ぎでな。
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一度などは、日本橋の質屋へはいった時、文晁の屏風いっぱいにこの煩悩の二字が殴り書に遺されてあった。御府内を恐怖と、疑惑の淵に追いこんでいる、この煩悩夜盗!
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煩悩夜盗というのは。七年ほど前から深夜の江戸を荒らし出した怪盗で、警戒の厳重な富豪と言われる家のみを襲い、箱に入れて積んだ大金を担ぎ出して、しかも、何らの手がかりをも残さない。
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この七年間、われらを愚弄し抜いてまいった煩悩夜盗だ。きゃつのためには、お互いたびたび苦杯を舐めさせられたことは、覚えがあろう。
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