気障っぽい
全て
形容詞
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引用するのは後世の勝手だが、しかし、スタンダールを語るのに非常に便利な言葉、手掛りになるような言葉として引用されるようなものを、下手に残して置かない方が、スタンダールらしかったのではないかと、私は考えるのだ。ことにそれが墓銘ときては、何か気障っぽい。余りにも感傷的なスタンダールが感じられて、いやなのだ。
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そこをひき退ってサロンへもどると、壁付灯でほんのりと照明された、ふかふかしたディヴァンのあるしゃれたコージイ・コオナアに、長謙さんが珠子さんとならんで掛けて、厚味のある大きな本を読んでいた。長謙さんはドレスコートの襟に赤いカアネーションの花をつけたりして、今夜はむやみに気障っぽい。長謙さんは赤いギャラにしろと熱心にすすめていたが屈服しなかったのだとみえ、白いスリップに豪奢な薄紗を重ねていた。
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