有象無象
全て
名詞
221 の例文
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電話に気を取られている間に、居間は有象無象の雑霊の山になっていた。昨夜よりまだひどい。
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お師が、第一のお嫌いは、世間の有象無象に自分の存在を知られることだ。
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おまえはいまに牧師になるつもりでいるが、そりゃとうとい重い役目だ。そのためには、おまえたちのような若い有象無象とは違った人間が必要なんだ。たぶんおまえはまちがいない人間で、いつか魂の救い手、教えびとになるだろう。
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以後は鬼ノ宮と継群に睨まれ、頓挫なり失脚なりを余儀なくされるだろう。彼の障害となりうる有象無象がこれでまた、数を減らしたことになる。
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映像にすれば幻獣側絶対有利の光景だ。ただし、戦場を圧倒的な数で満たす有象無象の小型幻獣の姿はなかった。雨水が排水溝に流れ込むように、地下へと消えたのだろう。
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今時、ホームページを持つことがいけないなどと言う気はない。ただ、そこで出会った有象無象と実際に会うというなら話は別だ。おかしな事件はいくらも起きているし、参加表明していた妖姫さんやお豆腐丸、凍月闇華さんの身元だって定かではない。
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自分以外のものは全て認識の客体に過ぎないから、自分が唯一の中心点だという幻想から逃れられない。自分こそが中心点だと主張する有象無象の一例でしかないことを受容できないんだ。
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だが、ゾンガーは、他人がどうあれ、自分の思うがままに行動する男なのだ。何百万、何千万の有象無象の中でふたりとはいない人間だった。英雄であり王であるこの蛮族は、たぐいまれにして不思議な男だった。
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こういう歴史家が、断固としてわれわれの所信を自分のそれに従わせようとするのは当然である。だがこのようなことは、とうてい有象無象のよくするところではない。どっちともつかない歴史家たち、これらの人々こそ、何もかもめちゃくちゃにしてしまう。
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面と向かって声を上げることもできない相手は、彼女にとって有象無象でしかない。ただでさえ視線を集めることが多い、と言うか、見られていない時間の方がむしろ短いくらいだ。
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小さく音をたてて扉が閉じると、有象無象の気配がまた戻ってきた。先ほどのように、形を取ることはないが、あらゆる隙間から這い出てくるように、気配だけが部屋に集まってくる。
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そしてそれを君や世間の有象無象に踏んづけさせてくれようと云ふんだね。
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ぼくは聞く耳を持たないよ。そのへんのうぞうむぞうと違うところを、とっくりと見せてもらいたいな。それに、これだけははっきり言っておくがね、人類全体の友だなんて、とうていぼくの柄じゃあないよ。
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兄の意識の欠片が自分から逸れたのを、鋭敏に感じ取ったのだ。彼女は有象無象の視線を無視できても、達也の眼差しは無視できない。達也は深雪に向かって「何でもないよ」と首を振り、背後からかけられた「オハヨ〜」というあいさつに振り返って手を挙げた。
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落ち着いた、威厳ある響きの声だった。大声ではなかったが、部屋中の有象無象は一瞬にして威圧された。山下も急に黙った。
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例えば、私は同じ質問を商会の主などにしてみたいくらいですから。ただ、私は今のところまだ有象無象のうちの一人ですからね。そうまでして頑張った理由は?
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ヤツを後押ししたのは霊長の世を維持しようとする有象無象の下衆どもだ。本来の臙条巴では、あの行動は不可能だ。
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