斯道の達人
3 の例文
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恁くて互に其の間に考案する隙ありき。さすがに斯道の達人とて、積薪は耳を澄して、密かに其の戰を聞居たり。時四更に至りて、姑の曰く、お前、おまけだね、勝つたが九目だけと。
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人倫の道である。転じて「斯道の達人」などという風に用いられる。
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実際おぼこ同志がいくらつどつど工夫しても、くさぐさのことを仔細らしゅう試みても、また斯道の達人すら思いつかぬようなあじなことを、仰山に編み出しても、一向に二人には合点がまいらぬので、結婚の胡桃を開けることがかなわぬのに絶望のあまり、むやくやと二人は遂に寝込んでしまった。しかし巧く埒を明けたように、世間態は取繕うことを、聡くも双方で同意しあった。
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