斯道の大家
7 の例文
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儞がもし之以上斯の道の蘊奧を極めたいと望むならば、ゆいて西の方大行の嶮に攀ぢ、霍山の頂を極めよ。そこには甘蠅老師とて古今を曠しうする斯道の大家がをられる筈。老師の技に比べれば、我々の射の如きは殆ど兒戲に類する。
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儞がもしこれ以上この道の蘊奥を極めたいと望むならば、ゆいて西の方大行の嶮に攀じ、霍山の頂を極めよ。そこには甘蠅老師とて古今を曠しゅうする斯道の大家がおられるはず。老師の技に比べれば、我々の射のごときはほとんど児戯に類する。
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處女か非處女かぐらいがわからなくつて、誰が永年苦勞しているんだ。わしは斯道の大家だとね。
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痩せた大男で、凝った服装をしているが、斯道の大家らしく、そのキャノン突きなどは並居るものどもの賞讃の的になっているようだ。
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やや頬骨がたかく、彫りのふかい容貌だが、唇は厚目で、はちきれるような胸の隆起を持ったお凪だ。それだけに性欲もたくましく、さしも斯道の大家である長安も、なんといっても六十なかばだから、彼女が使命を忘れて恍惚の数瞬に沈み去ったのは笑止の至りだったが、しかしたいていの女人はこの男にこうされて、力ではなく抵抗できなかったに相違ない。六文銭はいつしか女の襟をかきひらいて、その豊満な乳房をワングリとつかんでもみしだいていた。
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「仙臺の方言」と「土佐の方言」へはそれぞれ斯道の大家の序を頂戴したが、今度の隨筆集の序はどなたに御願ひしようかと出版者に相談した處、御良人がいゝでせうと曰はれました、どうかよろしくとの申出である。一寸考へた、亡妻を褒める文はある、妹の詩集や遺稿への序はあるが、現に生きて居る女房の文集に序を書いた例は見た事がない。
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