打てば響く
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名詞
115 の例文
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自分の言った言葉をきいていたのだろうか?かれは打てば響くものが彼女の心にあることを確信して、主張を続けた。
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打てば響くといった様子で普段は会話に言い淀む事などまず無い彼女だ。これは未だ何か心の端に引っかかっているという事なのだろう。
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サタスウェイト氏は打てば響くといったように、すぐに話にのってきた。
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けれどもそれは、誠意のある狼狽て方ではなく、不得要領はいよいよ不得要領な狼狽て方であります。けれどもその時分の政治は、打てば響くような政治ではありませんでした。徳川幕府が亡びかかった時代の政治でありました。
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いくら六代目は高慢だの何だのと言われましても、やはり役者ですから、見物に感銘を与えるような芝居をしたいのは当然でしょう。それには打てば響く相手とやるのが一番なわけですよ。ただやれるからと言って暖簾に腕押しでは、自分のやりようがありません。
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めらめらと燃えくすぶる、抑圧された憎しみの吐け口として、病んだ心を捉えただけではない。狂気の血を引く彼女の体質に、打てば響くような共感をも呼んだに違いない。そうこうしているうちに、ついにゆき当ったのが、グロッスの偉大な便覧だった。
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シェラは今まで『わからない』と思ったことがない。何か疑問に思うことがあると近くにいる大人に尋ね、彼らは打てば響くように明快な答えを返してくれたからである。なのにここには答えをくれる人がいない。
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そして打てば響くように跳びおきて洞窟の中のものに乗れる用意の注意を与えることを忘れませんでした。今となっては一寸刻みに、異常でないふだんの状態に置かれていることは苦痛でさえありました。
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まさに打てば響くというやつであり、保坂少年は幸せでしょうがない。これぞ北条麗華の付き人を務める醍醐味である。
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女と同じように目まぐるしく運転手を変えた時期があったが、新井久雄が来てそれもとまった。新井は木田川が車の中で喋ることに、打てば響くように答えてくれる男だった。事情を特に教えて置かなくても、いかにもよく判ったような返事をしてくれるのだ。
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能登守に思われてからのお君は、犬に冷淡になりました。冷淡になったのではないだろうけれども、以前のように打てば響くほどに世話が届きませんでした。ムク犬のためにする毎日の食事も、以前は自分から手を下さなければ満足ができなかったのに、このごろでは女中任せになっていました。
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最初は嫌々だったロレンスも、打てば響くのであればやはり面白い。
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でも、そうしてしまうのは、そうするしか道が残っていないからだ。自分で努力して自分で何かを変えられるなら、打てば響くように努力が結果に結びついてくれるなら、最初から誰だって苦労はしないのだ。
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これを、御雇祭と称して、お上のほうからそれにかかる費用を町内に下附されるならわしであった。源三郎の返事は打てば響くものであった。
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身体を結び合わせる前に、指を軽く握られたり、耳の脇や鬢やうなじに柔らかく息を吹きかけられただけで、身体が潤ってしまう。彼女の打てば響くような反応に、男たちは喜んだ。そして、自分が彼女を満足させたにちがいないと信じた。
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言葉にではなく、シャナが期待した、『二人の行為』に。打てば響くような、自分への反応が返ってこないことを、ようやく彼女は不審に思った。
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ああ言えば、こう言う。打てば響くような反応をしめしていた慶子が、沈んだ口調で話すのを聞くのはつらかった。もう一度、昔の慶子を見てみたかった。
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