打てば響く
118 の例文
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自分の言った言葉をきいていたのだろうか?かれは打てば響くものが彼女の心にあることを確信して、主張を続けた。
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打てば響くといった様子で普段は会話に言い淀む事などまず無い彼女だ。これは未だ何か心の端に引っかかっているという事なのだろう。
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けれどもそれは、誠意のある狼狽て方ではなく、不得要領はいよいよ不得要領な狼狽て方であります。けれどもその時分の政治は、打てば響くような政治ではありませんでした。徳川幕府が亡びかかった時代の政治でありました。
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いくら六代目は高慢だの何だのと言われましても、やはり役者ですから、見物に感銘を与えるような芝居をしたいのは当然でしょう。それには打てば響く相手とやるのが一番なわけですよ。ただやれるからと言って暖簾に腕押しでは、自分のやりようがありません。
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サタスウェイト氏は打てば響くといったように、すぐに話にのってきた。
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めらめらと燃えくすぶる、抑圧された憎しみの吐け口として、病んだ心を捉えただけではない。狂気の血を引く彼女の体質に、打てば響くような共感をも呼んだに違いない。そうこうしているうちに、ついにゆき当ったのが、グロッスの偉大な便覧だった。
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シェラは今まで『わからない』と思ったことがない。何か疑問に思うことがあると近くにいる大人に尋ね、彼らは打てば響くように明快な答えを返してくれたからである。なのにここには答えをくれる人がいない。
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そして打てば響くように跳びおきて洞窟の中のものに乗れる用意の注意を与えることを忘れませんでした。今となっては一寸刻みに、異常でないふだんの状態に置かれていることは苦痛でさえありました。
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女と同じように目まぐるしく運転手を変えた時期があったが、新井久雄が来てそれもとまった。新井は木田川が車の中で喋ることに、打てば響くように答えてくれる男だった。事情を特に教えて置かなくても、いかにもよく判ったような返事をしてくれるのだ。
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能登守に思われてからのお君は、犬に冷淡になりました。冷淡になったのではないだろうけれども、以前のように打てば響くほどに世話が届きませんでした。ムク犬のためにする毎日の食事も、以前は自分から手を下さなければ満足ができなかったのに、このごろでは女中任せになっていました。
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最初は嫌々だったロレンスも、打てば響くのであればやはり面白い。
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でも、そうしてしまうのは、そうするしか道が残っていないからだ。自分で努力して自分で何かを変えられるなら、打てば響くように努力が結果に結びついてくれるなら、最初から誰だって苦労はしないのだ。
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これを、御雇祭と称して、お上のほうからそれにかかる費用を町内に下附されるならわしであった。源三郎の返事は打てば響くものであった。
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身体を結び合わせる前に、指を軽く握られたり、耳の脇や鬢やうなじに柔らかく息を吹きかけられただけで、身体が潤ってしまう。彼女の打てば響くような反応に、男たちは喜んだ。そして、自分が彼女を満足させたにちがいないと信じた。
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言葉にではなく、シャナが期待した、『二人の行為』に。打てば響くような、自分への反応が返ってこないことを、ようやく彼女は不審に思った。
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ああ言えば、こう言う。打てば響くような反応をしめしていた慶子が、沈んだ口調で話すのを聞くのはつらかった。もう一度、昔の慶子を見てみたかった。
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デビュー当初は本名で出場していたが、2002年2月2日のディファ有明大会より鈴木鼓太郎に改名された。「太鼓のように打たれ強く、打てば響く選手に」との願いをこめて三沢が命名した。
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ご病気になられてからの、ではないといい。お元気で、打てば響くように言い返してらしたころの奥さまだったほうがいい。
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道夢斎も礼儀知らずで、それが巨体とあいまってほとんど野獣のようだったが、そんな父の血を、目の前の七五三兵衛という息子はそっくり受け継いでいる。信長は打てば響くような家臣を好む一方、この手の粗野な武者を面白がる面もあった。信長がかつて「大うつ気」と呼ばれたことは『信長公記』にもあってよく知られているが、四十を過ぎてもその気分を濃厚に持ち続けていた。
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どうしてこんなに元気になったのか。「酒をやめたんじゃよ」 打てば響くように答えたバーノンが、にこりともしないで続けた。「きみも長生きしたかったら、酒をやめることだ」 それはないよ。
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とりあえず幕府方は海岸の防備を厳重にすべきことを諸藩に通達し、イギリス側に向かっては返答の延期を求めた。打てば響くような京都の空気の中で、人々はいずれも伝奏からの触れ書を読み、所司代がお届けの結果を待った。あるものはイギリスの三か条がすでに拒絶せられたといい、あるものは仏国公使が調停に起ったといい、あるものは必ず先方より兵端を開くであろうと言った。
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「疑似電磁投射砲の安全装置を解除してくれ」ふたたびイドリア十翔長にいった。「疑似電磁投射砲、発射準備完了」打てば響くように報告があがってくる。疑似電磁投射砲は、ほんものの電磁投射砲の砲口脇に付属している、全長二ダージュほどの素敵な装置で、|演 習 弾を発射する。
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打てば響くし、言えばどんどん変わるけど、どこか控え目というか、自分を過小評価してるんじゃないかと思うようなところがありました。
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「あいつ、家へ帰らないのか」 つい、話がそっちへむいた。「長助親分がいけないんですよ」 お吉が打てば響くように応じた。「今度という今度は、女房が頭を下げてくるまで帰っちゃいけない、必ず、内儀さんにあやまらせるからって、伊助さんをけしかけているんです」 傍から嘉助もいった。
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それ所か、明い空気洋燈の光を囲んで、しばらく膳に向っている間に、彼の細君の溌剌たる才気は、すっかり私を敬服させてしまいました。俗に打てば響くと云うのは、恐らくあんな応対の仕振りの事を指すのでしょう。
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一九八七年八月、ボストンで開かれたマックワールドエキスポで発表されたハイパーカードは、日米二つのその他班を、パーソナルコンピューターに一段と近づけました。文字や絵にとどまらず、映像や音を打てば響くように組み合わせていく、絶好の土俵が誕生したのです。二つのその他班はその後、競うようにハイパーカードを表に立てた作品に取り組んでいきました。
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まさに打てば響くというやつであり、保坂少年は幸せでしょうがない。これぞ北条麗華の付き人を務める醍醐味である。
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孝夫は話の含蓄はもちろん、これだけ分かりやすく、端的に考えを伝え得る九十六歳の老婆の頭脳明晰さに感心させられた。小百合ちゃんが聞きたかったのもおそらく、この打てば響くさりげない解答だったのであろう。テープレコーダーを持ち込んだ意義は十分にあった。
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