心長閑

7 の例文 (0.00 秒)
  • 心長閑な谷村さんは、昨夜越して来たばかりのせいか、自分の泊つている下宿の名前さへも忘れていたのでありました。 ...
  • それが今年からは何の心配もなく心長閑のどかに林の中を通行し得るようになったのは、時間と労力とを省く点に於ては、大なる利便を得たと共に、単に登山という見地からいえば、惜しいことであるともいえる。 ...
  • 尺に五寸の大海に鱗々の波が立ったり、青空や白雲が心長閑こころのどかに浮いて居る日もある。 ...
  • ブラ下げた長い長い二本のなわあしやわらかに空中に波うたして、紙鳶たこ心長閑こころのどか虚空こくうの海に立泳たちおよぎをして居る。 ...
  • 北条攻は今其最中であるが、関白は悠然たるもので、急に攻めて兵を損ずるようなことはせず、ゆるゆると心長閑のどかに大兵で取巻いて、城中の兵気の弛緩しかんして其変の起るのを待っている。 ...
  • 纜縄もやひ解く、水篙みさお撞き張る、早緒取り掛けて櫓を推し初むれば、船は忽ち神田川より大川に出で、両国の橋間を過ぎ、見る目も濶き波の上に一羽の鴎と心長閑に浮びて下る。