強力犯
19 の例文
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十中八九までこの事件を、強力犯係の手に渡すに違い無いと思われます。その結果、この事件は必然的に迷宮に入って、有耶無耶の中に葬られる事になるでしょう。
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警察医の手に依って、この二人の女の屍体は、市の変死人収容所へ移される。殺人強力犯係ダヴィッドスン警部が駈け付けたのは、この時だった。先ず、その日の正午にチッキを持ってトランクを受取りに来た、若い二名の男女の容貌、服装、言語の特徴などを、応対した駅係員に就いて詳細に聴取するところから、このセンセイショナルな捜査の第一幕は切って落される。
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捜査二課と聞いて、鳥飼はすぐ、情死した佐山課長補佐のことを調べに来たのだと直感した。捜査一課なら強力犯の係りだが、二課はいわゆる知能犯罪の捜査であった。
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廊下の向側に殺人強力犯係D・A・ダヴィッドスン氏の部屋がある。
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ペルーのリマで「神にして狂う」河の攻略作戦を試みていたが、計画がうまく立たないことにいら立った折竹は、気分転換のため、リマで知り合った若きインカ学者ホアン・デ・グラードと、ココス島に行くことにした。そこへニューヨーク市警の強力犯刑事ヒュウ・ファーレーが現れる。ドーニァ・ジオルダーノという殺人犯の女を追いかけ、女の故郷であるリマまではるばるやってきたが、逃してしまったというのである。
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犯《*》罪学の常識なんですが、詐欺ってのは知能犯ですよね。それから、強盗殺人ってのはいわゆる強力犯ですよ。詐欺ができる奴は、強殺は性格的にできないと。
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ご存じとはおもいますが、われわれ捜査一課は、殺人や傷害などの強力犯を担当しております。
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湖東が強力犯なら先生は知能犯というところさ。清潔な政治家で、手を汚すようなことはできるだけ避け通して来た。
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警視庁は連日新聞記事の巨弾を喰って不機嫌の度を深めていった。その際に本庁の強力犯の二刑事が、はるばる横浜まで遠征して来たのは、誰が考えたって、ハハア金魂事件のためだなと気がつく。
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その姿を見ると志免警部は表の階段を降りて迎えに来たが、そのあとから選りに選った強力犯専門ともいうべき屈強の刑事が三名と、その上に熱海検事、古木書記までも出かける準備をして降りて来た。ちょっと眼に立たないが、近来にない目の積んだ顔揃いで、早くも事件の容易ならぬ内容を察した志免警部の機敏さがわかる。
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今朝早く、例のごとく岩崎警視正が登庁して自分の席に坐り、八時半の始業ベルを聞こうとした直前に、緊急の電話が入った。いつも帝国ホテルを自分たち捜一の中の強力犯係の一係、二係の捜査会議、打ち上げの軽い祝宴などに利用しているが、そのとき部屋の手配や酒の用意などをしてくれる親しい久米マネージャーからだった。声だけですぐ相手が判り、警視正はきいた。
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そして1957年2月には同じく県内で発生していた幸浦事件の死刑判決も、やはり最高裁によって破棄差戻しされることとなった。この2つの事件は、紅林を主任とした県警本部強力犯係の刑事らが捜査に当たった点、物証に乏しく被告人らの自白が重要証拠とされていた点、そして被告人らがいずれも、取調べでの拷問と自身の無実を訴えていた点が、小島事件と共通していた。これを機に紅林は「名刑事」から一転「昭和の拷問王」と指弾されるようになり、非難を浴びた県警上層部は、当時御殿場署次席警部の地位にあった紅林を吉原署駅前派出所へ転出させた。
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いやそれも、もうすこし警官隊の駈けつけ方が遅かったら、屍体はもちろん、帆村自身も群衆のために揉みくちゃになったことだろう。丁度いい塩梅に、帆村が向うの喫茶ギボンの女給に頼んだ電話によって、強力犯係の一行が現場に到着したので危く難をのがれることができた。「オヤオヤ、これは帆村君」と、顔馴染の大江山捜査課長が赭い顔を現した。
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有川を当たって、かなりはっきりした心証を得た警察は、参考人として、吉沢を呼んだ。殺人強盗などの強力犯とちがって、知能犯を担当する捜査二課の捜査は、物証をつかむのが難しい。容疑者の周囲の情況、いわゆる情況証拠を丹念に集めて、容疑が完全にかたまらないうちに、容疑者にぶつかる、〝見切り発車〟の取調べが多い。
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一方品川の某楼も取調べられたが、時間もすべての点も青年の云う通りであった。知能犯掛りも強力犯掛りも、額を集めて協議した。その結果今回も以前の強盗事件のように、何者かゞ何にも知らない岩見を操っているのではなかろうかと云うことになって、岩見は無罪ではないかと云う説も多数になった。
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考えように依っては、痴情の怨みか何にかでお由を殺した最初の犯人が、なお飽き足らずに屍体を運ぶ二人の後を附け、其処で再び残忍な行為を犯したとも思えるし、或いは空地に棄てられた後お由は偶然に蘇生して、通り合せた何者かに再びこの無惨な殺害をされたとも思えぬ事は無い。兎に角、この白蛇のお由の不可解な謎の屍体は、忽ち土地の警察は言うまでも無く、警視庁強力犯係の大問題となって、時を移さず血眼の大捜索が開始された。お由の屍体は直ぐに大学病院に運ばれて解剖に附されたが、其処からは何等犯罪的な死因は得られず、或いは一種の頓死ではないかとさえ言われたが、屍体損壊の点から見ても、矢張り他殺説の方が一般に主張された。
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「事故」当日の23時ころ、別府警察署捜査一課強力犯係長が助けられた父・荒木虎美の収容先の病院を訪ねて事情を聴き、さらに23時50分には別府警察署への出頭を求めた。同署での事情聴取は翌11月18日3時ころに終わり、荒木は一旦自宅に戻ったが、4時には再度出頭を求められて、捜査一課長も加わっての事情聴取が行われた。
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