平穏無事
全て
名詞
134 の例文
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ゆえにイル・ユースのニックネームも付いたのであろう。計器は平穏無事を示していたが、穴は底がないようにいつまでも続いていた。これほどの探査になるんだったら、ソピアが同行してくれればよかったとムーは思ったが、いまだシンが本調子でないのでソピアは出動できなかった。
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生まれ育った土地に戻っても、また追われて捕らえられるかもしれない。あるいは家族や理解者の協力を得て、平穏無事に暮らせるかもしれない。いずれにしろ選ぶのは彼女自身、俺達には強要することはできません。
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私は、お凛が帰ってゆくと、それで一日が終ったような気がした。つまり、私が六歳のころ、私も、私の一家も、平穏無事に暮らしていた。七歳の春、三月の風の吹く朝、私が店で、丁稚の五郎衆が父の吸い残しの煙草をうまそうに吸うのを眺めていると、巡査がぬっと入ってきた。
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その後五月十一日から八月二十二日まで、凌霜隊は会津藩日光口総督山川大蔵の指揮下に入り、塩原に駐屯した。この間、敵はあらわれなかったから平穏無事の日々をすごすことができた。だが八月二十三日に官軍が若松に侵入したと翌二十四日に知らされ、塩原から会津西街道経由横川まですすんだ時、官軍大部隊の猛追を受けた。
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新しくオープンした阿蘇の温泉施設の紹介を若い女性レポーターがやっている。テレビで見る限り、熊本という地域は平穏無事を絵に描いたようなものである。
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そのためバグダード周辺は「バグダード・カリフ領」としてセルジューク朝およびホラズム・シャー朝の時期を通じてアッバース朝カリフの支配下になる。その間も、よく身を守ったため平穏無事で1075年に自然死した。在位期間は父親を超える44年間である。
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無関係な人間が、生きようと殺されようと、まったく関心がない。自分の生活の平穏無事さえ保障されていればそれでよいのだ。だから、それを少しでも脅かす虞のあるものは、徹底的に忌避する。
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病気がちではあったが、平穏無事に本を執筆し続けた。
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当時は小太郎、小次郎等の名がよくつけられていた。名前とすればごく平凡であり、平穏無事に育って行くようにとの願望がこめられていた。「小太郎か、これはいい名だ」 由良の館から、祝いに来た基氏が言った。
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好きで魔道書の主になったわけじゃないんだ。妖怪アパートに住んでいてこう思うのもなんだけど、平穏無事に暮らしたいんだ、俺は!
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司法解剖の結果、女性の死因は気道熱傷による窒息死と判明した。女性は、伊勢神宮へこれまでの平穏無事のお礼参りに向かっている最中だった。この他、乗客26名と乗務員2名の計28人が煙を吸うなどして重軽傷を負った。
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泰平は人の心から昔の覇気を失わしているし、元来物を所有するということは、それを失うまいとする心持を必ず伴って、自分がそれを失わずにいられる現在の境遇を、それが正しくあろうが正しくあるまいが、唯一無二のもののように思い込むことになる。領土があり位があって、平穏無事で行けばこれをなくすることのない御親戚がたのことである。内蔵助達の暴挙を嫌うのは、むしろ当然すぎることではないか?
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そうこうするうちに、船はトーラックに着き、積荷を下ろしてジャパル向けの別の船荷を積みました。帰りの旅はジャパル湖にはいるまでは平穏無事でした。船は習慣どおりに、暗くなってからマイポスを通過すべく湖の下流の端で一時、停船しました。
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ダイヤモンドさながらの霊剣の刃は、魔王サフィアーンの眼前にたちはだかる万有を斬り、裂き、塵のように払い捨てて、ジンニスタンに破滅の秋をもたらしていました。この人物が通るところ、怪異たちに平穏無事はございません。蛇のジンニーアの栖に棲みついている生命を見舞う責め苦、想像をはるかに凌駕した痛み。
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僕が居直ってしまえば、トキ子は家出をするかも知れないが、家出をしたとて、どこに行くところがあろう。それで僕はなるべく彼女の顔を見ないようにし、もっぱら平穏無事をのみ祈ってきたのだ。ところがトキ子はいったいどうしたのか知らないが、何年間の沈黙のうちに、僕の金をヘソクり、それがいくら貯ったとも分らない。
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そして帰宅はいつも夜明け間ぢかでした。私と彼との関係は平穏無事でした。私達の間にはいささかの誤解もありませんでした。
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雑踏に混じっても、 油のように浮かび上がる。昨日の今日とはいうものの、他の誰かであれば、 一日を街に埋もれて平穏無事に終えられたかも知れない。追われたのは花鶏だからだ。
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