大同小異
全て
名詞
261 の例文
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中には青木に鋭い一瞥をくれていく者までいた。場所を変えて同じように訊いて回っても、やはり反応は大同小異だった。そのうちに青木は、自分が彼らの目にどのように映っているのか気づき始めた。
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みなが、一色になってはいけない。たとえ大同小異でも、述べることがそれぞれ変っていなければならない。そこで、彼は注文主の議員に一応会って話を聞くが、その議員の知的程度、教養程度を判別し、その言葉の癖をのみこみ、身ぶりで性格を知る。
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「永井君の死も、自殺なのですか」 「調査中です」 「遺書などは残ってないのですか」 「今のところ、発見されていません」 「家族に心当たりは」 「まるでないそうです」 どうやら警察も、未だ何も掴み得ていないようだった。状況が見えていない点に関しては、青木と大同小異なのかもしれない。
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文字盤を支える台は正五角形をしており、その表面にはそれぞれ裸体のレリーフがほどこしてあった。女のポーズは大同小異で、いずれも両手で膝を抱いているところであった。どの側面でもうずくまった女の左の二の腕には腕環らしいものをはめていた。
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王女は首尾よく正しい選択をしてめでたく王子と結ばれるという物語である。なおこの箱選びの物語は他にも多く、それぞれ大同小異のものである。これらの類似した物語のどれをとりいれたかということが問題ではなくて、シェイクスピアが当時ひじょうによく知られていた物語を用いて、これを芝居としてまことにたくみに成功させて、彼自身のものにしていることである。
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しかし、今ここには、なるべく特殊の迷信を掲げたいと思う。さて、この二州は風俗習慣とも大同小異にして、双方共通の迷信が多い。余は、もっぱら壱州において聞き込みたる迷信を述ぶるつもりである。
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類似系列が大同小異の改造を行っており、上記概要を表にまとめて掲載する。
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一番大きな抽斗の奥に、何冊かまとめられたノートがあった。それを取り出してみたが、内容は机の上のノートと大同小異だった。勉強に使い切ったノートであったらしい。
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日本人と外国人との合の子を日本人とや申さん外国人とや申さんとしゃれたると同じことにて、しゃれにもならぬつまらぬ歌に候。このほかの歌とても大同小異にて駄洒落か理屈ッぽいもののみに有之候。それでも強いて『古今集』をほめて言わばつまらぬ歌ながら『万葉』以外に一風を成したるところは取得にて、いかなる者にても始めての者は珍らしく覚え申候。
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それというのは、酒造の伝来に大体近い時代の後魏の時代に著わされた『斉民要術』という書物に書いてある酒の造り方から我国へ伝えられた当時の方法がわかるし、その上にそれは現今といっても第二次大戦前までの話であるが、中国で行なわれていたものと大すじにおいて大差がないのである。そして今の朝鮮の濁酒や薬酒のつくり方もまたこれと大同小異である。それだからこれを他の言葉でいいかえれば、当時百済を経て日本に伝わった酒造法は、恐らく『斉民要術』に書かれている方法と大差なく、従って現在中国や朝鮮での酒造法に近いものであったと断じても、大したまちがいはないということになる。
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私の育った尋常学校は代表的な小学校だが、先生のテニスコートを辛うじて一ツつくる広さがあるだけで、生徒の野外運動場は完全にない。他も大同小異で、お手々つないでワをつくる校庭があればよい方だった。新潟の小学校が子供の野外遊戯を無視するのもひどすぎるが、それに比較してという以上に、桐生の小中学校の校庭は雄大である。
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しかし、つぐみ、山鳥類、小鳥類、なんであっても、同じ用途として効果がある。それぞれ味に良否の区別はあるが、大同小異と知っておいてまちがいはない。ミンチにかけるなどの方法で肉を細かくし、これを米といっしょにお粥に煮て、出し汁をかけて食べるのも一方法であり、また、一法としては、微塵肉にした鳥を、味付け煮にして、出来上がったお粥の中へ加えて、攪拌し、すりしょうがを加えて食べるのもよい。
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その他の記録や記事もみなこれと大同小異であった。貴久子は真柄と影山の手記と、彼らが持ち帰った野中のメモをよく注意して読み比べた。
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言わなければならないのは、酒を飲むことやギャンブル、その他無駄な興奮に忘却を求める人である。これと大同小異のばあいのあることも事実である。人生がいやになったからというので、飛行機やら山頂やらで狂気じみた冒険をする人については何と言ったらいいだろうか。
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そして、彼は返事を待ってはいなかった。わたしの衣裳も、色は違っていたが、彼のものと大同小異だった。二人分のオーバーコートと帽子もあった。
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画家は仕事です。それでは憤然としてここを立ち去るとしますか、どこへ行っても大同小異です。思い切ってトワールを張って、何かいい場所を探し当てに出てみるとします。
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参考のために市村座の入場料を掲げたるが、他も大同小異と知るべし。これは桟敷または土間一間の価にて、その当時の一間は七人詰なり。
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