四分五裂
174 の例文
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で勢い、四分五裂、上へ下へ、蜘蛛の子のような乱離をみせだしていた。
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僕はこれでも考えている。社長がこう言っていると一々相手に話した日には、会社の中が四分五裂してしまう。僕が社長の頭陀袋の口を握っているから、会社全体の統一が取れるのである。
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さもなくは事態が収拾できない。敵は四分五裂して逃げたが、両騎士団ともそんな雑兵には眼もくれなかった。目指すは主将であるセネグロ領主ただ一人だ。
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これらはカタンガ憲兵隊として組織された。他にも中央政府に反発する勢力があり、コンゴ国内は四分五裂となっていた。
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司令塔の脇に出したが、部下の艦にはよくわからない。ロシア艦隊は混乱の極に達し四分五裂となって、各個に逃走を始めた。ツェザレウィッチは生存者がやっと舵にとりつき、山東半島南側の膠州湾に逃げて清国に武装解除された。
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このヌビア人の王国はエジプト風にファラオの称号を採用し、カルトゥーシュの中に王名を記していた。当時の王ピアンキは、エジプトの王国が四分五裂する様を目にして北方への遠征を決意した。もはやエジプトから派遣された「南の異国の王子」がヌビアを統治したのは遠い過去の話になっていたのである。
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そのような状況の総括と展望をめぐって、ブントは四分五裂状態になる。この第二次ブント分裂で「赤軍派」「戦旗派」「叛旗派」「情況派」「烽火派」など大小様々なセクトが誕生した。
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信 一 お前の表情の内に、俺の腑におちないものがあるからね。お前は正直もので、いつもお前の表情と、言葉とは一致していたが、今日のお前の表情は四分五裂している。英 次 お兄さんに対する私の感情がどんなものか知らないからです。
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十二所勢のマタギ隊が探り撃ちの一斉射撃をして退くと、5・6人の南部兵が出たところで、十二所勢の鉄砲隊が狙い撃った。南部勢は四分五裂となると思われたとき、南部側から2名の勇士が現れ十二所側に突進した。槍の内田大内蔵と心眼流の達人の和井内捨蔵である。
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べつな隠密がやってきてみると、たしかにその通り。苦心してさぐらなくても、数日いれば城内の四分五裂はすぐわかる。それが確認され、幕府は正式に命令を出し、それが藩にもたらされた。
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そうなったところに敵の追撃を受けては、踏みしめのきくものではない。四分五裂についえ去って、損害ははかり知ることのできぬほどのものとなるのだ。かような時には、一あてあてて敵をうちやぶるべきものだ。
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イタリアでは、女系でカロリング家と血縁関係を持つフリウーリ公ベレンガーリオ1世が諸侯の一部の支持を得てトリエントでイタリア王に選出された。こうしてカロリング家によって建設された帝国と王朝は四分五裂の状態となった。しかし、弱体化しつつも帝国の栄光は残り、正当なカロリング朝の後継者として東フランクのカロリング家の宗主権はイタリアのスポレート公を除きすべての分国から認められていた。
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朝倉勢の潰乱は、浅井勢に衝撃を与えた。朝倉本陣を四分五裂した榊原康政勢は、勢いに乗じて浅井本陣に迫った。浅井の全軍が動揺するさなか、迂回した氏家・安藤勢が浅井突進隊を横あいから衝いた。
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党運営や日銀人事等について、主として大阪維新の会の流れを汲む議員や大阪の共同代表の橋下徹、幹事長に松井一郎など大阪で職務を遂行する国会議員以外の党員などのグループと旧太陽の党系の所属議員などのグループで各立場ごとに意見が割れる事態が再三起きた。かつ実際には厳密に党所属議員がグループ化されているわけではなく、個々の議員が多様な主張を勝手に繰り返す四分五裂の事態となっていた。党内対立が結党して初めて望んだ国政選挙の段階ですでに起き「石原外し」の動きさえ出る程になっていたとされ、その後に渡って深い溝ができていった。
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しかも、その大方は馬に乗ろうとする所を斬り伏せられてしまった。崩れ立った第一陣は左にひらくどころか、四分五裂となって第二陣になだれかかって行く。それに密着し、追い立てるようにして小次郎勢は第二陣にせまった。
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幸運に恵まれたカルロ3世は相続で帝国を再統一するが、能力が伴わず887年に廃位され、翌年には死去した。帝国は再び四分五裂の状態となった。イタリアでは女系でカロリング家と血縁関係を持つフリウーリ辺境伯ベレンガーリオ1世が諸侯の一部の支持を得てトリエントでイタリア王に選出された。
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おまけに慶次郎の参加した戦闘はすべて勝っている。敵は慶次郎の予想を遥かに超える速さと勇猛さに気を奪われ、陣型が四分五裂してしまうからである。だからその後に続く前田家中の整然たる陣型に押されると、ひとたまりもなく破れてしまうのだった。
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同時にその皮膚に亀裂が入った。そう見えたのは、皮手甲が透明であったからで、実はそれが四分五裂に裂けたものであったことは次の瞬間にわかった。
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とすれば、休戦などは全くのポーズか時間稼ぎにしか過ぎず、油断をしていると一挙にウス帝国軍とボートリュート共和国軍がなだれ込んで来る可能性がある。そんなことになったらネプトーダ連邦は四分五裂になり、潰滅するに違いない。だからネイト=カイヤツでも、この休戦のニュースは流されたものの同時に、ウス帝国軍の動静も報じて、人々の気分がゆるまないように努めていた。
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新日和見主義事件、原水協事件など、あるいは党の方針に反する言動を理由とした除名事件も多い。新左翼が四分五裂したのも同様の理由である。政党は定義上は個人の集合体であるが、ある程度の規模を持つ政党をこの定義で分析するのは非常に困難である。
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李典の手勢が関羽に向かい、虫けらのように撃殺されている間に曹仁は馬を鞭打ち逃走した。関羽の部隊が城から討って出て追撃し、曹仁の人馬は四分五裂して霧消した。新野から樊城までの道ばたには引き裂かれた死体が無数に転がっており、もう野犬やカラスが群がっている。
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彼等の行く手には、扶にひきいられた五十騎が主将を中心に密集した隊形でひかえているが、彼等の目には、もうそのままの姿にはうつらない。裏崩れして四分五裂になって敗走しつつある幻影が重なって、チラチラと揺れている。事実、敵の動揺の様はますますはっきりとなった。
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しかし、陸軍を主軸とする主戦論、一億玉砕論という一大暴風雨の中に、鈴木ははじめから立たされている。急激な進路の変更は、国内を四分五裂、同胞相撃つの修羅場を現出する。といって陸軍を納得させて、スイスやスウェーデンなど中立国を通す和平工作を試みることは、連合軍の「無条件降伏」の要求に突き当るだけであると、東郷外相は熱意を示さない。
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あれほど四分五裂していた半島を、今年のうちにも再統一しそうな勢いだし、噂ではスウェーデンのヴィスビーやスコーネ地方まで狙っているともいうぞ。そんな男が、一体どういう理由で、ちっぽけな僻村の代官でしかないおまえに目こぼししたんだ?
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下っ端ヒトラーは、「上つ方がなんとかするもの」と信じ、嬉々としてアジテイターをやっていた。しかし、国の指導者とか支配者になる者は、ドイツの四分五裂を直視して、それをなんとかまとめなければならない立場にある者である。こんな厄介なドイツがまとまるのか?
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指揮官や武将たちはさかんに声をあげ、陣営を駆けめぐり、味方の混乱を鎮めようとしたがタウ勢の攻撃があまりに速く鋭く、とても追いつかない。混乱はますます大きくなり、一丸となっていた軍勢は四分五裂し、ついには潰走をはじめたのである。コーラルへの街道を塞いでいた政府軍はこれを見て完全に戦意を喪失、どっと崩れ落ちた。
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ちょうど線路の軌条の所には下山の右腕の付根が当てがわれていた。死体が四分五裂になっているにも拘らず、右手だけは付根から切断されて、上膊から先が完全であった事実を思うがよい。つまり付根を切断されたことで右腕の腋下あたりの部分がメチャクチャになってしまっているのだ。
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フランスと日本、そしてイギリスは今の体制になると同時に四分五裂し、支部を形成できるだけの勢力が存在しない空白地帯と化している。だが、そのことを他の支部に知らせるわけにはいかないし、また恐怖での統一は短期間ならば非常に効果的な人心掌握術のひとつなので、その「役」を売れない役者にやらせ、時折こういう芝居を打たせているのだ。
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