作務衣
164 の例文
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そのまま須磨君と二人で文蔵へ行った。気が短いから金沢犀せいで買った作務衣をすぐにでも届けたいのである。文蔵は悪びれずに直ちに着換えた。
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作中では、演技を除けばヒル魔に本気で殴りかかった唯一の人物である。関東大会編からは服装が作務衣となり、アニメでも97話から着始めた。単行本7巻のオマケでは代わりに篠竹という教師が顧問になった記述がある。
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作業服を着た背の高い方は、右腕に一本の大剣を携えていた。対する一人は白い作務衣姿の短躯で、こちらがずっと叫び続けている。大城・宏昌と、カシマだ。
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ご住職とその奥さん、住職の母上とおぼしき婦人の三名でひっそりと寺を守っていた。作務衣姿のご住職が、寺の由来と飛鳥の蛇姫伝説の話を聞かせて下さる。ここでもグラビア用の写真を撮るため、住職の許可を得ようとすると、 「えっ、撮影ですか」 と、彼は顔をこわばらせた。
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私は作務衣に身を包み、宿の廊下を佐和子の後に付いて歩いていた。宿の人間のふりをして、そ知らぬ顔で三人の様子を窺おうというのだ。
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一般用には上衣の上に羽織るちゃんちゃんこが付属したり、素材も刺子やキルト地など、僧侶用とは大きく異なる製品もある。量販店などでは甚平を作務衣と誤表記して販売しているところもみられる。
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山に分け入って行くようにしか見えなかった。作務衣に背負子をつけているから、柴刈りにでも行くのかもしれない。あれが哲童だと云うと、老医師はほう、巨漢じゃな、と云った。
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お堂の入口の方を見やると、入って来たのは先程の白い作務衣の僧侶であった。まな美が、そそくさと歩み寄って行く。
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また作業袴もある。巫女専用の作務衣もあり、上下緋色木綿製のものなどが流通している。身体を締め付けず着用しやすいため、現在では僧侶固有のものとしてではなく甚平と共に単なる部屋着の一種として扱われることも多く、熱心な愛好者もいる。
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木の陰から、繁みから、同じ緑の作務衣を着た男が転がり出てきた。
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ひとりだけ残った緑作務衣の信者が、驚愕の表情で立ち尽くしていた。あまりの恐怖に、金縛り状態になっているようだった。
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七三分けは、二枚目の背後に影のように控えている。すかさずふすま開き、作務衣姿の男の子たちが入ってきて料理と酒を並べていく。もちろん美形揃いだ。
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また白塗りといっても単調なものではなく、頬や鼻筋は灰色、目元と唇は黒色という不健康さを醸し出した独特のメイクアップとなっている。デビュー時は作務衣や洋装など、様々なスタイルをとっていた。
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堂内は撮影禁止だからと、向拝の受付のところでカメラは鞄に仕舞ったからだ。見ると、白の作務衣を着た僧侶らしき男性が写真撮影を行っていた。お寺の案内書にでも使うためのものなのだろうか。
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住職なのだろうか。作務衣のようなものを着て手にほうきを持っている。
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袖のない綿衣を着ている者もあった。雲水たちの顔が変っているように、銘々の作務衣も変っていた。惟念には初めての薪作務が、なんとなく嬉しかった。
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父の武文は、この季節になるとお寺の坊さんが着るような作務衣を着ている。
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僕の国立市の行きつけの店である赤提灯の文蔵の主人は店で作務衣を着ているのだが、これが気に入らない。以前、息子に頼まれて金沢の犀せいというカフェバーで作務衣を買った。これがなかなか上等なので、似たものを文蔵にプレゼントしようと思っていたのである。
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その細身長身の若い青年は、夕方にはパスタを手に我が家へ挨拶にやってきた。丈の短いローブというか、東洋の作務衣にも似た変わったいでたちをしている。うさんくささはないものの、一目で変わり者だと分かる。
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作務衣の上から黒の改良衣、足元は靴下に運動靴です。改良衣の下に白衣の時は草履を履きますが、作務衣の時は運動靴と決めています。見た目は別として、歩きやすく楽ですから。
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入ってもいいですかと尋ねたら、およそ茶室に関心のある人間には見えなかったのだろう、作務衣の若者は不安そうにそばまで付いてきてようやくふたりを入れてくれた。客畳に座ってみる。
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店の入口に立ち、大きく深呼吸してから早苗は女の店員に声をかけた。店員は絣の作務衣のような制服を着て、樽の上に載せられたガラスの蓋を磨いていた。
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もともと婿養子であり、女房がやっているアパート経営が主な財源である。それでも見栄を張るように、作務衣なんかを着て風流をきどっていた。晩秋の空気が冷えるらしく、ダウンとスニーカーを身に着けているのが情けない。
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三人は並んで、ぼさっと砂の上に立った。作務衣の男が、一番端にいた実歌を横にさせると、砂を均していた他の二人の従業員を呼んだ。一人はころころした中年女で、もう一人は小柄で引き締まった体つきの青年だった。
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いぐさと同じような作務衣を着て、手にはお盆を持っている。大広間にお茶を出しに行って来た帰りなのである。
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同参の大衆ではなく、役僧であることがすぐ分かった。半町ばかり後からついて行くうちに、彼は老僧の着ている作務衣に気がついた。老僧の作務衣は、その男が在俗の時に着た黒紋付の羽織らしかった。
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勿論気の所為である。暫く行くと作務衣を着た僧が二人雪掻きをしていた。僧達は我我に気づくと無言で一礼した。
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普段の和やかなときのジイは、まさに絵本の『花咲爺さん』から抜け出てきたような好々爺なのだ。ちなみに竜蔵が日常着用しているのは作務衣で、下がズボンになっているような和服である。寒いときにはそれに袖無羽織などを重ね着するから、もうどこから見たって。
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