五里霧中
全て
名詞
231 の例文
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いいかね、この事件では、雪の中の足跡もなければ、逃げてゆく人影をみた目撃者もいない。こういう絶望すべき事実のおかげで、君は五里霧中にさ迷っているのさ。要するに、君は直接証拠も情況証拠も、ともに失っているわけだ。
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そもそもだよ、あの一連の事件は、現在のところ、五里霧中なんだわね。何がどうなっとるのか、さっぱりわからん。
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わたしの推理をたしかめてみたおかげで、ひょっとすると、すごく重要な鍵がにぎれたかもしれない、と思ったからです。といっても、正直なところ、そのときはまったく五里霧中でしたけど。
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しかし、まあ、居場所がわかった以上、守るのは十倍楽になった。かといって、どんな手を打ったらいいかは相変わらず五里霧中だった。
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と同時に、その結果としてフロンティアを失った。彼らは、どちらに向かって進んでよいものか五里霧中で立ちすくんでいる。こういった外的、および内的要因が、若者を包んでいる漠然とした憂鬱感の主要原因のように思える。
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では僕がどうして犯人をつきとめたか、これは今警察でしやべつたばかりだが、僕は初江が殺されるまでははつきりあてがつかなかつたんだ。第一回の慘劇の後では全く五里霧中で誰が犯人だかさつぱり判らなかつた。実は林田の手にウカと乗つて家族の中に怪しい者があるとにらんだのだよ。
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南米もルートに入っていたかもしれない。詳しいことは五里霧中だったが、おれは頭を悩ますより早く行動に移った。久保田を殺った敵が先回りしていることも十分考えられる。
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五、六日間、二人は森の中をさまよい続けた。五里霧中であることは承知していたが、その暗い森から出たいと切望していたのだ。森は、われわれの神経にさわった。
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しろうと細工で、かってに航海するなんて、気ちがいですね。こんなことをいっては失礼ですが、船長、まずこの船は五里霧中だね。
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手紙の差出人は、幸せ潰しをしてる連中だ。そこまでは何とかわかったジュウだが、そこからが五里霧中だった。幸せ潰しをしてる連中を捕まえたい。
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一方は素行と性格に問題はないのであるが、体力に危惧される点がある。これから部活動がどのような展開を見せるのか、五里霧中であった。
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あそびほうけてみても、すぐ倦きるにきまっている。なにを自分は実行したいと思っているのか、あらためて考えると五里霧中だった。自分というものが、どこかへ消えてなくなっている。
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いや、五里霧中とは昔の人はよく言つたものだと思ひました哩。
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警察の捜査方針はここに於て五里霧中に彷徨する事となった。
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くそ、フリッツ少尉は母艦の動きを感じ取れって言ったけど、なんにもわかりゃしない。目が早いのなんのと言われても、肝心な時はいつも五里霧中だ。とスピーカーから流れる声も数字の羅列としか聞こえず、征人はじりじりする思いで舵輪を握りしめた。
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私はあいまいな応じ方をした。五里霧中という言葉があるが、まだ何もわかってはいない。松岡の〝サヨナラ演説〟の部屋すら確かめられていない。
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ディアナ・カウンターの将兵たちは、月面から浮上した未知の兵器におののきながらも、間違いなく女王のものと思える声に聞き入った。戒厳令の発布以来、五里霧中の状態で行動を強いられてきたという事情もある。急ぎすぎる地球遠征作戦に疑問を抱く将官の中には、いったん軍を引いて状況を見定めるべきではないか、と進言する向きもあったのだが、アグリッパ・メンテナーの声が、指揮系基幹回線を通じて〈ウィルゲム〉から発信され、艦同士の個別回線でやりとりされる通信を吹き散らすようにした。
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