うだつが上がらない
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名詞
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夫は世間的に名の知れた会社に勤めてはいるが、うだつが上がらない。正彦が進学すれば金はかかる一方である。
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ニューヨークに暮らすインド系アメリカ人のデフ。コマーシャル俳優として少しだけ有名だが、うだつが上がらない日々を送っている。デフはキャリアアップを目指し、個性的な友人や家族に見守られながら、自分の道を切り開く。
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醜聞を交えた破廉恥なユーモアを毎回ひねっている奴が作戦本部にいるのだろう。きっと、うだつが上がらない男がストレス解消で作っているのだとコニーは思っていた。しかしコニーは知らない。
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諸星要一は、大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった。諸星は強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。そんな中、先輩刑事の村井から、「刑事は点数、点数稼ぐには裏社会に飛び込み『S』を作れ」と教えられ、暴力団と密接な関係を持ちながら、上司からの難題を次々と解決していく。
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八代がいるかぎり、あなたたち、大日皮革じゃ一生うだつが上がらないわよ。
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彼は使節団の中では実際、最も責任の重い役目を負っており、彼に相談しないことには、何もできないのである。彼はどこから見ても監察というにふさわしく、もし私たちが日本人だとして彼に睨まれたら、二度とうだつが上がらないのである。正使は小柄の人で猫背である。
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高校教師の本多。仕事場ではうだつが上がらないわ、生徒には馬鹿にされるわ、妻の美紀子には別居を言い渡されるわで良いことが全くない。そんな彼が勤める高校では、ある現象が起きていた。
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いつまでも試験だけのためにぶらぶらしているわけにもいかず、ほんの腰かけのつもりで、規模だけは東洋最大といわれる、東洋ホテルへ入社して、そのままずるずると三年間フロント受付係をつとめてしまった。司法試験に落ちつづけ、ホテルで一向にうだつが上がらない生活を続けている間に、山本は自分をよほど運の悪い男だと思うようになった。頭も才覚も人並み以上にありながら、世間にそれを評価する目がないために、社会の片すみで冷や飯を食わされているとかたく信じるようになった。
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生き物同士が理解しあうためには、こうして手をかけ、同じ場所に寝起きして当然なのだ。グラールの人々が、彼をうだつが上がらないと評することなど、かまわないような気がするのだった。レアンドラと争いたくないのではなく、ユーシス自身が充実してすごせる、今を失いたくない思いがあるせいなのだ。
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「きみのご主人は元気かい」 相手は言葉の先の針を悟ったらしく切り返してきた。「あなたとちがって、相変らずうだつが上がらないわ」 素子は社命で海外に派遣される男と夫の身を比べている。男は、その後会社を変っていなければ、大きな商社に勤めているはずである。
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それでも、彼らはオタクになるのが一番楽だと感じる。スポーツやお勉強や、その他の現実的な闘争においてうだつが上がらない子供に向かって、親も教師も『何でもいいから人に負けないものを持て』と訳知り顔で激励するので、オタク少年たちはお墨付きを得ていると思ってもいるでしょう。ぬくぬくとした趣味の世界は自分を裏切らないし、挫折感も消してくれる。
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演目名となった「芝浜」とは、もともと江戸時代の入間川を挟んだ東海道の芝橋から薩摩藩邸までの間にあった海岸の網干場だったところで、現在の港区芝4丁目の第一京浜の南側にあたる。天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こされ、嫌々ながら芝の魚市場に仕入れに向かう。
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あの人、極道になんか向いていなかったのに、煽てられて引っ張り込まれて、組織の鉄砲玉にされちゃったのね。あの人、口癖のように言っていたわ、つまらない喧嘩でこしゃなことをしていては、いつまでたってもうだつが上がらない。使い走りの便利屋にされるだけだ。
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うだつを上げるためにはそれなりの出費が必要だったことから、これが上がっている家は比較的裕福な家に限られていた。これが「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」という意味の慣用句「うだつが上がらない」の語源のひとつと考えられている。
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そんな中から、黒木は元無声映画の活動弁士の娘で自社所属のスターを夢見る新人女優をスターにしようと考え、目を掛けたりしていたが、彼女はうだつが上がらない大部屋生活に嫌気がさしてテレビ局の専属タレントとして移籍する。同様に映画から大量に人材が流出したり、テレビ局が独自の新システムを立ち上げ自前の人材を養成する研究所を立ち上げ映画に追いつけとばかりに模索ながら発展しつつあった。
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旅先で自殺でもされて、遺書が出た場合を考えて中井は慄然となった。もともと社員同士の恋愛には好感をもたない会社が、同じ部署のOLと秘密の情事に耽っていた事実を知ったなら、折角微笑みかけた千載一遇のチャンスを叩き潰されるのみならず、上田専務からはその信頼を裏切ったものとしてにらまれ、もはや菱井系では一生うだつが上がらないだろう。今日死体が発見されるか、今連絡があるかと、薄氷を踏むような数日を過ごした後、湯浅貴久子が何事もなかったような表情をして出勤して来た時は、中井は張りつめていた緊張が一時に弛んで、しばらくは椅子に坐りこんだまま動けなかったほどであった。
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新之助はそうもいかず、赤い目をして頑張ってはみたが、眠りが足らないというのは、食べないよりも身にこたえる。妻女にしても、いささかうだつが上がらないとは言え仮にも八丁堀の旦那の奥方が、遊女のように昼日中ぐうぐう寝ているというのは外聞も悪い。困り果てた新之助は、まず質屋の主人にねじ込んだ。
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