黙黙

全て 副詞
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  • 男たちは外に出ると、開いた戸はそのままに、黙黙と闇に姿を消した。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • 治憲は黙黙とうなずき、少ししてそれもひとつの考え方であると言った。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • 薄いにぶの光の中に釣人達は絵にいた人のように黙黙として立っていた。 田中貢太郎『蟇の血』より引用
  • 薄い鈍い陽の光の中に釣人達は絵に画いた人のやうに黙黙として立つてゐた。 田中貢太郎『蟇の血』より引用
  • 半十郎の先に立って、黙黙と前を行く二人をつけて行く。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • 神林はさっきから黙黙と飲んでいて、不意にそう言ってあげた顔は真赤だった。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 当主の男たちだけが寛ぐ中、女性は名前を紹介されることもなく黙黙と働いている。 鳥飼否宇『中空』より引用
  • 川のへりには一軒の苫屋とまやが黙黙として立っておりました。 田中貢太郎『宇賀長者物語』より引用
  • 集まった者は、黙黙と耳を傾けているだけで、一語も発しなかった。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 今まで、黙黙もくもくとハンバーガーを食べていた三条が、ふいに四つの目を向けた。 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』より引用
  • 彼らは黙黙と米を運び出し、やがて闇の中に消えて行った。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 八郎は、うつむいて黙黙と聞いている同志を見回しながら言葉を強めた。 藤沢周平『回天の門』より引用
  • 老人は黙黙とかごの中の雪影を見ていた眼を、ちらと虎松に流し、伝法な口調で言った。 藤沢周平『又蔵の火』より引用
  • 四人の老人たちは四つの場所にわかれてそれぞれの足もとを黙黙と掘りつづけていた。 村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 2』より引用
  • が、若い二人の土工は、前よりも腰を起したぎり、黙黙と車を押し続けていた。 芥川竜之介『トロッコ』より引用
  • だが庄蔵は、それで手を休めるということもなく、黙黙と木刀を振っている。 藤沢周平『隠し剣秋風抄』より引用
  • 庄蔵は、十間ほど先を行く植村のあとを、黙黙とつけて行った。 藤沢周平『隠し剣秋風抄』より引用
  • 三人でしばらく家の前を往つたり来たりしたけれど、どうしたのかその人は首をうなだれて黙黙と歩くばかりで、妹がまあ美しいと月をほめても見あげもしない。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • 鳥打の黒いジャケツを着た男が膝で女の腰を一蹴り蹴って上りの額を受けとると、また疲れたように黙黙と二人並んで坂を下っていった。 横光利一『旅愁』より引用
  • いつも黙黙とした品位のある老齢の伯爵夫人は、カウンタアの所に坐ったまま笑顔を人に見せず、また誰とも話をしなかった。 横光利一『旅愁』より引用
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