黙然と

全て 副詞
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  • 彼はひざの上に両肱りょうひじをつき手にあごを支えて、黙然と考えにふけっていました。 エミリー・ブロンテ/大和資雄訳『嵐が丘』より引用
  • 半右衛門は黙然とそこを退さがって彼方かなたの子ども部屋の方へ足を運んで行った。 吉川英治『新書太閤記(六)』より引用
  • 池田隊附の一将校として、信輝のうしろに黙然と立っていただけである。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • ひとり、黙然と一部始終を眺めている帝王の眼にも、驚きの光があった。 菊地秀行『吸血鬼ハンター16 D-血闘譜』より引用
  • 参列者たちは鋼鉄が生きものに成長した巨大な姿を黙然もくねんと見送っていた。 辺見じゅん『完本 男たちの大和(上)』より引用
  • 両者の説を黙然と聞いていた曹操は、しずかに口を開いて、断を下した。 吉川英治『三国志』より引用
  • 玄徳も孔明も、黙然とふかくうなずいたまま、後は多くもいわなかった。 吉川英治『三国志』より引用
  • かれは長い間黙然もくねんとたたずんで風雨にさらされた釣り籠を見つめていた。 バローズ/佐藤高子訳『戦乱のペルシダー』より引用
  • 黙然もくねんと腕をくんできいていた富士男はこのとき、しずかに立ちあがった。 佐藤紅緑『少年連盟』より引用
  • と思いつつも、見終った人々は、黙然と、勝入のくちもとを見つめていた。 吉川英治『新書太閤記(十)』より引用
  • 二人の出て行ったあとへ茂子が暗鬱な顔をして、黙然と這入って来た。 島田清次郎『地上』より引用
  • いや増す寒さの中で、孫左衛門と可音は囲炉裡端で黙然と火をみつめていた。 池宮彰一郎『最後の忠臣蔵』より引用
  • 信じられぬ思いで元直が問うと、隠嬢は黙然とうなずいて、豹を顧みた。 田中芳樹『黒道兇日の女』より引用
  • 山本五十六いそろくは、二十畳敷ほどもある、大和の艦橋で、黙然と立っていた。 豊田穣『ミッドウェー戦記』より引用
  • 以前、死体の前に黙然とたたずむ来須を見て、若宮は首を傾げたものだ。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 08 九州撤退戦・上』より引用
  • 法師は黙然と端坐したまま促すように相手が口を切るのを待っている。 福永武彦『風のかたみ』より引用
  • そしてかたを並べての帰り道、黙然もくぜんと五分ほど歩いたところで古泉が口を開いた。 谷川流『涼宮ハルヒの溜息』より引用
  • その下の石が、たちまち変色していくのを、おれは黙然と見つめた。 菊地秀行『トレジャー・ハンター09 エイリアン京洛異妖篇』より引用
  • 始終を黙然もくねんと聞いていた治郎左衛門の眼は、涙でいっぱいになった。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 黙然とエレベーターに乗り、下へ着くと両側からはさみつけるように歩きだす。 半村良『都市の仮面』より引用
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