黙って聞き流す

20 の用例 (0.00 秒)
  • この人は何か勘違いしているようだとあたしは思ったが、いつものことなのでただ黙って聞き流していた。 内田春菊『あたしが海に還るまで』より引用
  • 黙って聞き流していれば、相手は自分に怒るだけ怒り、言うだけ言って去っていく。 森真一『ほんとはこわい「やさしさ社会」』より引用
  • 刑事はそれを黙って聞き流しながら、しきりにその壁の欠け目の位置を目で計った。 渡辺温『遺書に就て』より引用
  • なのに、少年のあまりにも静かな語り口調に、思わず黙って聞き流してしまった。 吉野匠『レイン外伝 仄暗き廃坑の底で』より引用
  • 復一は親達が何を云っても黙って聞き流しながらせっせとプールの水を更えた。 岡本かの子『金魚撩乱』より引用
  • 私たちは黙って聞き流すしかなかった。 読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』より引用
  • 悪漢どもは互に顔を見合せたが、この手痛い言葉を黙って聞き流してしまった。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • 黙って聞き流す舞の代わりに壬生屋が口を開いた。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 05 5121小隊 episode ONE』より引用
  • これ程の放言を黙って聞き流した事が万に一つも主君忠之公のお耳に達したならば、どのように恐ろしいお咎めが来る事かと思うと、生きた空もない思いをしているらしく見えた。 夢野久作『名君忠之』より引用
  • 横田と村田とが新劇壇のことを話し始めたのを、彼は側で黙って聞き流しながら、ぼんやり室の中を見廻していた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 米友は、それを黙って聞き流しました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 自分をヌキにしてドライブの件が、決められていくのを、たか子は、黙って聞き流していた。 石坂洋次郎『陽のあたる坂道』より引用
  • 黙って聞き流して置けば、なんということもない。 三浦哲郎『真夜中のサーカス』より引用
  • キリストの教会が、彼らに浴せかけられる嘲笑を黙って聞き流し、彼らが救いを求めて差しのべる手から尻ごみをしてもよいものでしょうか? ストウ/山屋三郎・大久保博訳『アンクル・トムズ・ケビン(下)』より引用
  • 章は、メモすることもなく、黙って聞き流した。 貴志祐介『硝子のハンマー』より引用
  • しかし、こう言ったからって、あんたの人身攻撃をそのまま黙って聞き流すという意味じゃないんだぞ、いいか、もしもわしがあの『下品な姓』というくだりを、うちの弁護士に見せてやったなら、あんたが目をまわすようなことになるかならないか、それこそは見ものというもんだ。 マン/佐藤晃一訳『トーマス・マン短編集1』より引用
  • ワイリーは黙って聞き流していた。 伊豆平成『PATRONE1 護民官ルフィ&ワイリー』より引用
  • しかしラヒナー・トラクト大佐は防空局長の皮肉を黙って聞き流し、予期されたスミス将軍の命令を冷静に受けいれた。 ヴィンジ『最果ての銀河船団(下)』より引用
  • 身構えたまま黙って聞き流した。 奈須きのこ『歌月十夜 36 日向色の日常』より引用
  • 南は、若槻が軍制改革の必要性を懸命に説くのを黙って聞き流すと、そのまま陸軍省に戻り、小磯軍務局長と永田軍事課長を呼んで、いささか得意気に伝えた。 勝田龍夫『重臣たちの昭和史 上』より引用