高さ五十メートル
17 の例文
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町の南東の十分ほどのところに、イタリアじゅうに名の聞こえたあの有名な城砦が立っている。ここの大きな塔は高さ五十メートルもあってごく遠くから見える。この塔は十六世紀初頭にパウロ三世の孫であるファルネーゼ兄弟がローマのハドリアヌス霊廟にならって作ったものだが、まことに図体が大きかったので、最上層の見晴らし台の上に城砦司令官の住む邸とファルネーゼ塔と呼ばれる新しい牢獄とを建てることができた。
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そして、リリイの兄と見られたランバート少年は、マクドナルドの亡くなった妻の子で、リリイはベバリッジ夫人の娘であった。ダンバー家は高さ五十メートルの尖塔をもつセントポール教会の近くにあった。洋右は日夜教会の鐘の音を聞きながら皿を洗い、薪を割り、そして、天を突く尖塔を仰ぎながら学校に通うことになった。
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大小さまざまの岩とブッシュにおおわれた土地だ。平原の南縁は高さ五十メートルほどの岩壁になって、それが東から西へ見わたすかぎりつづいている。ケハレルの話では、この岩壁がシク=ホルム地区の南部境界だ。
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エアバスの胴体を立てたくらいあるな、とゆかりは思った。直径五メートル、高さ五十メートル、打ち上げ時重量七百トンの巨体。
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わたしいま、どんなところにいると思う?足場の幅わずか六十センチ、左右は高さ五十メートルの断崖絶壁。
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しかし、次の三段壁に廻ったとき、また、あの男の姿を見かけた。三段壁は、千畳敷の近くで、高さ五十メートルの切り立った絶壁で、有名である。北陸の東尋坊に似た景色である。
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十六日には第二中隊が森の高地に突入した。高さ五十メートルほどの、赤土の、まんじゅう型の森の高地は、意外に早く防備を固めていた。中隊長代理になったばかりの若い平田少尉は、動きがとれなくなって、高地の裾から引き返した。
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さすがの松岡も、ここでは悪口を言えなかったらしい。アヤ・ソフィア寺院は、東ローマ帝国初期の皇帝が、世界最大の教会として建てた、高さ五十メートルの円蓋を持つ大寺院である。一四五三年、オスマン・トルコのスルタン・メフメット二世によって、コンスタンチノープルが陥落した後、内部を塗り換え、回教の大寺院としたもの。
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樹齢数百年という老杉が鬱蒼としている。神殿脇の天神木と名付けられた巨杉は、高さ五十メートル。太古、ここに隕石が落下し、その跡に生えたものだそうだ。
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藤井がはじめたばかりのライスパウダーからできたパンとパスタとピザも、もちろんあった。ビール園のテラスに出ると、胎内川のまんなかで、高さ五十メートルに達するという巨大な噴水が噴き上がっていた。対岸の木陰のなかには村営ホテルが並び、これらを取り巻く山々から吹き下ろしてくるひんやりした川風が渡っていく。
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地図上での海路五キロメートルは、たいした距離とも見えないが、いざ海上に出てみると、大ちがい。十分走っただけで、もう〈北方大陸〉に面する高さ五十メートルの断崖は、驚くほど遠ざかって見えた。
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その間に、連合軍は、森の高地を急速に固めてしまった。高さ五十メートルばかりの、赤土のこぶ山が、半月の間に、半永久陣地と化した。もはや、二個中隊四十余名の力では、森の高地はどうすることもできない。
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ホールは区切られていない。長さ二百メートル、高さ五十メートルが見通しだ。足場やクレーンがいたる所にあり、誘導軌道がかわいらしい列車をのせ、ななめ下方に通じるトンネルに消えている。
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悠々と流れるネバ河、河の向うにそそり立つ百三十メートルのペトロパウロフスク寺院の金色の尖塔、河のこちら側の岸には、女帝カザリン二世が富を誇るために造築した冬宮がコバルト色の見事なデコレーションを誇っている。冬宮前広場には、ナポレオン戦争における勝利を記念する高さ五十メートルのアレクサンドル一世の塔が立っており、この近くの海軍省からモスクワ駅までは、有名なネフスキー通りが一直線である。筆者は昭和四十四年五月初旬、レニングラードを訪れ、このネフスキー通りを歩きながら、松岡と南がウオトカに酔いしれながら、訪れた酒場は、どのあたりであったろうか、と想いをそそられた。
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ただ床に厚く積った風塵だけ。高さ五十メートルにおよぶホリゾントをもった大ホールは、ことに長い荒廃をひめ、むなしく風音をこだまさせていた。ホリゾントの中央に、細い透明な管で作られた大きな球体がすえられていた。
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デリックの照明に照らされた横なぐりの雪が、イナゴの大群を想像させる。海中から突き出た四本の鋼管支柱に支えられたデッキ・コラムは、一辺が六十メートルはありそうな正方形をした鋼鉄製の構造物で、コラムの北の端には生産処理施設、掘削施設、研究施設などを収めたモジュールが載せられ、中央に高さ五十メートルはありそうな巨大なデリック、つまり鋼鉄製の櫓が立てられている。さながら円椅子の上にケーキの箱を置き、そこに馬鹿でかいコーンアイスを逆さに突っ立てたようなものである。
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