騒騒しい

全て 形容詞
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  • 兵馬の心の中を知るよしもなく、弥五左衛門は、まだ騒騒しくわめいていた。 藤沢周平『隠し剣孤影抄』より引用
  • 世の一般的騒騒しさ忙しさは云うに及ばぬとして、私個人としても多事な一年であった。 尾崎一雄『暢気眼鏡』より引用
  • そのころの志功の油絵は、いまの柳の言い方によれば騒騒しかった。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • いまも衝立のうしろにいる職人らしい男たちが騒騒しくて、よほど大きな声を出さないと言っていることが聞こえない。 藤沢周平『風の果て(上)』より引用
  • 壁に投げると、ハエは畳に落ちて騒騒しい羽音を立てたが、間もなく静かになった。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • そのたびごとに騒騒しい靴の音ががりがりした。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 津軽弁では騒騒しいまでに賑やかなことを「カチャマシー」というのである。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • そんな或る夜ふけのこと、あたりがあまりに騒騒しくなったのでそれまでうとうとと眠っていた彼は思わず目をさました。 堀辰雄『恢復期』より引用
  • ただいま、お茶を持って参じますと言った徳平に、以寧は騒騒しく言った。 藤沢周平『隠し剣秋風抄』より引用
  • 里江に案内されて部屋に入って来ると、佐伯熊太は騒騒しく言って、どかりと坐った。 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』より引用
  • その言わんとするところを察して、平四郎も騒騒しく言った。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • しかし私はその騒騒しい中に、一羽の鷺が静かに白い冠毛を立てながら、ゆっくりと歩行しているのに目をとめたときは、かなり落ちつけたのであった。 室生犀星『或る少女の死まで』より引用
  • 客車では森と茜が騒騒しく罵り合う声が聞こえてくる。 榊涼介『ガンパレード・マーチ 08 九州撤退戦・上』より引用
  • もと旗本の塚原の娘がいるかと、騒騒しくあのあたりを聞き回る伊部の姿を考えると、肌が汗ばんで来る。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • いったいこの鍛冶屋は、いつまで働いているのだ、と思ったとき、騒騒しい鎚の音がはたとやんだ。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(下)』より引用
  • いつも春の来るまでは、来ても例年の通りと思う期待で浮くだけの気持ちも、それがいよいよ桜のころに迫ってみると、思いの他ぱッと浮き騒ぐ鮮やかさに、これでは京都の街の騒騒しさも想像の外であろうと、宿をとるのも怪しまれ矢代は花どきを脱したくなった。 横光利一『旅愁』より引用
  • コマーシャルが終ると、聞きれたウエスト吉良きらの声が騒騒そうぞうしく響き始める。 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』より引用
  • その熾烈な槌打つ響きが、佐藤春夫には、やや騒騒しく、鬱陶しいもののように感じられていたのかも知れない。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(下)』より引用
  • 油絵という手法が志功の奔放さに輪をかけ、余りにじかに自分を出しすぎるので、どうしても騒騒しくなってしまう。 長部日出『鬼が来た 棟方志功伝(上)』より引用
  • むろん、絶えず小鳥がおとずれて、季節によっては騒騒しいほどにさえずり合うのである。 藤沢周平『風の果て(下)』より引用