馨しい

全て 形容詞
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  • 駕籠の中から形容に絶した、かんばしい匂いが匂って来た。 国枝史郎『娘煙術師』より引用
  • 柔かいクッション、かんばしい香水、二人はきっと幸福なんだろう。 国枝史郎『銀三十枚』より引用
  • その馨しい情景の中で、ふたりはいつも、つがいだった。 浜崎達也『絶対少年 ~神隠しの秋~穴森 携帯版小説 序章』より引用
  • M551はパナマ侵攻作戦において実戦で空中投下運用が行われているが、空中投下された車両のうち半数が故障・損傷して使用不能になるなど、その結果は馨しいものではなかった。
  • 口の中に広がる焼きソース独特のとろけるような甘味と粉海苔こなのりの持つかぐわしさのブレンドを味わいながら、由佳は事件をもう一度最初から整理してみることにした。 姉小路祐『動く不動産』より引用
  • 甕の中では鳥獣肉の羹が、料理されてから半日以上経たにもかかわらず、依然かぐわしい匂いを放ち、夜光子を育もうとして待ち受けていた。 森福都『長安牡丹花異聞』より引用
  • かぐわしい花の匂いだ。 川又千秋『邪火神』より引用
  • いつぞやの夜にはその女が物いうごとに形容に絶した、愛欲をそそるかんばしい匂いが、息苦しいまでに匂って来て、紋也を恍惚の境地へまで墜落させたはずであったが、はたして今夜はどうであろうか? 国枝史郎『娘煙術師』より引用
  • すると、如何いかなる寒風も、これらの乙女たちの体温で暖められて、皇帝の所にはかぐわしい暖風となってほのかに届いてくる。 林望『テーブルの雲』より引用
  • 清影十分円満せいえいまどかにして、桂花けいか玉兎ぎよくとこもごもかんばし。 施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(一)』より引用
  • 夜になると、その同じ風が闇の微粒子の魔法のせいで、さらに馨しく、濃く、あたかも漆黒のビロードのような感触に変る。 森瑤子『さよならに乾杯』より引用
  • 煙草たばこをすったり、ベンチにかけたり、そこらをぶらついたりして、夕暮どきのかぐわしい庭で食後の時間を過し、早目に部屋に引上げて、夜はぐっすりとねむった。 マン/高橋義孝訳『トニオ・クレーゲル/ヴェニスに死す』より引用
  • 中庭の四阿あずまやで、アーダムは任用された小姓と器量よしの処女むすめたちの手を借りて、よぶんな体毛をり、頭には頭巾タルブーシュ、全身をゆるやかな服装みなりでつつんで、ふたのない香炉をもちいて衣裳とわきの下にかぐわしい香をたきこめます。 古川日出男『アラビアの夜の種族1』より引用
  • 穏やかな水面を湛えた浦々に美しく佇む島々は夕日に輝く馨しい瀬戸内の情緒を今に残す。
  • それはかぐわしい南国の花々や、熱帯樹木や、水、太陽、潮そしておびただしい屋台の雑踏と、不思議な香辛料スパイスなどの匂いを、複雑にまき散らしながら、吹いていた。 森瑤子『さよならに乾杯』より引用
  • なんとも華やかな、なんともかぐわしいおぞましさ。 遠藤徹『姉飼』より引用
  • かぐわしい。 久美沙織『ドラゴンクエスト5 天空の花嫁 第3巻』より引用