飼棚
全て
名詞
2 の例文
(0.00 秒)
-
兎は前の家で副業に飼っているのであった。急に肉も毛皮も価が出たので、工場通いの亭主が、これも工場へ出ている息子と手製で裏へ飼棚をこしらえた。お茂登は、何かのはずみで往来へ出ている眼の真赤な兎を、つかまえどころがわからなくて、しっしっと下駄を鳴らして囲いの中へ追い込んだ。
...
-
と、まもなく、乾草がのろい頤の間で噛み砕かれる鈍い音のほか、なんにも聞こえなくなる。縞の消えた広袖マントが、飼棚の柵にひっかかって、それが、ただ一つ、羊の番をしているらしく見える。
...
アマゾンで検索:飼棚