飯石神社
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二十年前に比べると、一寸は大きくなったという人もあれば、毎年米一粒ずつは大きくなっているのだという人もありましたが、それはただそう思って見たというだけで、二度も石の寸法を測って見ようという者は、実際はなかったのであります。或は出雲の飯石神社の神石のように、もとはお社の中に祀ってあったといい、または筑後の大石神社の如く、以前のお宮は今のよりも、ずっと小さかったという話は方々にありますが、それは遠い昔のことであって、石の大きくなって行くところを、見ているということは誰にも出来ません。筍のように早く成長するものでも、やはり人の知らぬうちに大きくなります。
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文政年間の松江藩による『延喜式』調査事業の一環として、文政11年藍川慎による雲州版『延喜式』刊行に次ぎ、文政12年岡野衛訓・松瀬徳能の斡旋により、家老乙部九郎兵衛・三谷権大夫から資金援助を受け、出雲国の式内社と『出雲国風土記』記載の式外社について領内を実地調査した。飯石神社宮司「佐藤家古記録」によれば、松江城下・島根郡の調査を済ませた後、3月24日城下惣代幡垣政憲、島根郡神社惣代八束穂の紹介状を得て、飯石郡・仁多郡を調査し、4月27日飯石神社宮司佐藤貞綱を訪問している。その後、調査結果を『出雲神社考』にまとめ、出雲大社神主千家俊信に監修を依頼し、仮名書き本と共に出版する予定だったが、出雲大社が論社の比定に関わるのは問題があるとして断られ、代わりに『出雲神社巡拝記』を出版した。
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