風の吹くたび

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  • 人の気づかぬ草ながら、 十三塔じふさんたふを高く立て 風の吹くたび舞ふもある。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用
  • 風の吹くたびに、小さな炎は狂ったように揺れ踊るのであった。 アンダスン/山屋三郎訳『ワインズバーグ・オハイオ』より引用
  • 灰は風の吹くたびに木からばさばさ落ちて、まるでけむりか吹雪ふぶきのようでした。 宮沢賢治『グスコーブドリの伝記』より引用
  • 灰は風のくたびにからばさばさちて、まるでけむりか吹雪ふぶきのようでした。 宮沢賢治『セロ弾きのゴーシュ』より引用
  • わずかに黄ばんで、風の吹くたびに乾いたすがれた音を立てるくらいのものだ。 海音寺潮五郎『新太閤記(四)』より引用
  • 三種類ほどの新聞の一面の見出しはどれも似たりよったりで、油に汚れた木箱にのせてあるその新聞紙が、風の吹くたびに木箱の端へ揺れながらすり寄って行く。 半村良『わがふるさとは黄泉の国』より引用
  • テーブルの上には、小さな日本の五重の塔がのせてあり、風の吹くたび、ガラスのかざりが耳にこころよいふしぎな音を立てて鳴った。 マッカラーズ/河野一郎訳『心は孤独な狩人』より引用
  • 一ツは仰向き、一ツは俯向うつむき、横になるもあれば、縦になりたるもありて、風の吹くたびに動き候よ。 泉鏡花『凱旋祭』より引用
  • くりののこずえについていたれたは、今夜こんやいのちらぬげに、やはり、ひらひらとして、かぜくたびにうたをうたっていました。 小川未明『谷にうたう女』より引用
  • これはむちゃくちゃでみじめな考えだったが、永遠にまたたく星の光がどんなに重たくのしかかり、焼きつくすように吹いてくるどんよりしたいやな熱風のような風の吹くたびに、その音をどんな思いで聞いたかは、とてもお話できそうもない。 宍戸儀一『フランケンシュタイン』より引用