願わしい

全て 形容詞
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  • 死ぬなんてなんでもない、むしろ楽しく願わしいことのように思われた。 江戸川乱歩/紀田順一郎編『江戸川乱歩随筆選』より引用
  • それはどこの国の女にとっても願わしいことであるには違いない。 呉善花『新 スカートの風』より引用
  • 自分はしかたがないことと願わしいこととはどこまでも厳密に区別したい。 倉田百三『愛と認識との出発』より引用
  • 東京の昔の家に帰るのは、これは一番願わしいことだった。 壇一雄『リツ子 その愛・その死』より引用
  • それが願わしいことであろうとなかろうと、われわれが変化するのは自然なことである。 カポーティ/龍口直太郎訳『ティファニーで朝食を』より引用
  • 願わしいことは、それが足をひきずりながら出て行くことである。 ユゴー/斎藤正直訳『死刑囚最後の日』より引用
  • なすべきことについて、人生に残された願わしいことについてもうなにも考えることはできなかった。 ウェルズ/浜野輝訳『ダヴィドソンの眼の異常な体験』より引用
  • あらゆるものの本体を見得る叡智と渾一に成った愛こそ願わしいものです。 宮本百合子『偶感一語』より引用
  • 俺はいったい、願わしい生を手に入れただろうか。 辻邦生『北の岬』より引用
  • どうか、書中のほかの所へ眼を転じて、とくとお考えを願わしゅうございます。 吉川英治『新書太閤記(六)』より引用
  • それで己には世にあるのが重荷で、 死が願わしくせいが憎いのだ。 ゲーテ/森鴎外訳『ファウスト(上)』より引用
  • 寛闊は君がたなごころのただ中におのが住居を建て、その住居をば願わしき隠家かくれがとはなしぬ。 佐藤正彰訳『千一夜物語 05』より引用
  • 願わしい対手あいてではないが、全然知る人もない遠国に行くのには、こんな同行者でも、いてくれた方がよい。 南條範夫『駿河城御前試合』より引用
  • そして、いまでは願わしいものになっている近い死のことを考えると、彼女の目にはふたたび涙がうかんだ。 トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(中)』より引用
  • ここではただの女と男の話が願わしゅうござる。 司馬遼太郎『国盗り物語』より引用
  • あの光と、熱と、夢のない眠より外に願わしいことも無くなってしまったような懐疑うたがいの底の方へ。 島崎藤村『新生』より引用
  • その人のためにはおれの死が偶然の出来事では無くて、一の願わしい、ことさらにち得た恩恵である。 森鴎外訳『諸国物語(上)』より引用
  • 死はキケロには恐ろしい・カントには願わしい・こと、ソクラテスにはどうでもよいことである。 モンテーニュ/関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』より引用
  • 今、何か重々しい気分になってしまうより、むしろ軽薄けいはくな気分になる方が、ずっと願わしいような気がしたからであった。 曾野綾子『太郎物語』より引用
  • それで誰一人願って得たものを手にしっかり持って いないで、慣れてしまった一番大きい幸福を忘れて、 おろかにもそれより願わしいものにあこがれます。 森鴎外『ファウスト』より引用
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