頼み少ない

全て 形容詞
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  • 父母たちは頼み少なくなった娘は、良人おっとに何か言い置くことがあるのかもしれないと思って座を避けた。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 平次は宇太松の耳に唇を寄せて、次第に頼み少なくなる気力を呼びさましました。 野村胡堂『銭形平次捕物控 06』より引用
  • こんなにばかりお言いになって御同意をあそばされないのが悪いのか、夫人の病体は頼み少なく衰弱していった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • そういう記憶の断片がはたしてほんとうにあったことなのか、それとも、いつかずっと後年になってから見た一夜の夢の映像の記憶を過去に投影したものだか、記憶の現実性がきわめて頼み少ないものになって来るのである。 寺田寅彦『銀座アルプス』より引用
  • そのために、なかまの連中も交際せず、かれも頼み少ない身となってたいそう困っていたが、しかし好むところの業はやめなかった。 杉田玄白/緒方富雄訳『蘭学事始』より引用
  • しかしわたくしや、友達のウォロヂカが見たところでは、爺いさんが頼み少なく見え出したのですね。 森鴎外訳『諸国物語(下)』より引用
  • 此松の木が緑を吹く事が年々少なくなつて来て、頼み少なくなつて来た時は何となく厭な心持であつた。 高浜虚子『発行所の庭木』より引用
  • 自分は考えるともなしこんなことを考えながら、心のすきすきにあによめの頼み少ない感じが動いてならなかった、博士は駿河台するがだいの某病院長である。 伊藤左千夫『去年』より引用
  • 併しわたくしや、友達のヲロヂカが見たところでは、爺いさんが頼み少なく見え出したのですね。 森林太郎『樺太脱獄記』より引用
  • 右衛門督うえもんのかみは六条院の宮の御出産から出家と続いての出来事を病床に聞いて、いっそう頼み少ない容体になってしまった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 平次はそんな頼み少ないことを言うのです。 野村胡堂『銭形平次捕物控 05』より引用
  • 薫を深くあわれむふうのあるのを知って、いよいよ男の涙はとめどなく流れるのであるが、周囲で頼み少なく思っているとは知らせたくないと思って慎もうとしても、泣く声の立つのをどうしようもなかった。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 教養の足りた優秀な高官と見られている人が、こんなふうに頼み少ない容体になっていることを世間は惜しんで、見舞いを申し入れに来ぬ人もない。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 茶に、黒に、ちりちりに降る霜に、冬は果てしなく続くなかに、細い命を朝夕に頼み少なくつなぐ。 夏目漱石『虞美人草』より引用
  • 茶に、黒に、ちりちりに降るしもに、冬は果てしなく続くなかに、細い命を朝夕あさゆうに頼み少なくなぐ。 夏目漱石『虞美人草』より引用