頗る

全て 副詞
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  • 第一先生の使う言葉からが余自身の英語とはすこぶる縁の遠いものであった。 夏目漱石『博士問題とマードック先生と余』より引用
  • いずれもすこぶる古いもので、その時の正確な時間十時十五分を示している。 夢野久作『暗黒公使』より引用
  • その癖わたくしは地球以外の自然に対してはまだ頗る冷淡でゐるのです。 森林太郎『笑』より引用
  • 右の谷は頗る急な、岩の多い山ひらの窪と言った形で、谷らしくもない。 木暮理太郎『黒部川奥の山旅』より引用
  • その地は頗る遠隔であるため、ついに帰ることができなかったのである。 駒田信二『中国怪奇物語〈神仙編〉』より引用
  • 所がまた、王に扮したあの男に、渡した花と云うのが、頗る妙なんだよ。 小栗虫太郎『オフェリヤ殺し』より引用
  • 寧ろすこぶる熱心に海彼岸の文学の表現法などを自家の薬籠やくろう中に収めてゐる。 芥川竜之介『芭蕉雑記』より引用
  • わたくしは早く此にその頗る杜撰のものであつたことをことわつて置く。 森鴎外『伊沢蘭軒』より引用
  • それだから自身の既往なんぞに對しては頗る灰色になつてゐるのである。 森林太郎『私が十四五歳の時』より引用
  • 雪と山との合体から、雪の色が山の名になってしまった例はすこぶる多い。 小島烏水『高山の雪』より引用
  • 夕暮が迫って来て、そうした観察をするにはすこぶる好都合の時期となった。 小酒井不木『呪われの家』より引用
  • これはすこぶるまずい問い方であったが、ついそんな調子になってしまった。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • しかしながら、素描と一口にいっても、その範囲はすこぶる広いものである。 小出楢重『油絵新技法』より引用
  • 虎ヶ窟の壁に文字もんじの跡が有るというのは、すこぶる興味を惹く問題であった。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • かくの如くして古代の名作は出来上っている事が頗る多いのである。 小出楢重『油絵新技法』より引用
  • このヨキさんがこのおはなさんをもらうに至った話が頗るふるっている。 山田風太郎『戦中派虫けら日記』より引用
  • 著者は主人公の人物を説明するに於てすこぶる前後矛盾の筆を用ゐたり。 石橋忍月『舞姫』より引用
  • 自分の言ふことが、この人の頭に入つたかどうか、頗る不安に感じたさうだ。 木下尚江『臨終の田中正造』より引用
  • そしてその結婚が、幸福なものだったかどうか、すこぶる疑問な点である。 吉川英治『忘れ残りの記』より引用
  • 彼はすこぶる懐疑的であると同時に、その趣味も相当に広いのであります。 小酒井不木『新案探偵法』より引用
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