頓に

全て 副詞
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  • 主に文学の世界で最近頓に著しくなって来たものがこの傾向であることは前に述べた。 戸坂潤『世界の一環としての日本』より引用
  • 丘助手はとみに返辞もなりかねて、図面の上に視線のいなずまを降らせた。 海野十三『キド効果』より引用
  • そして此の後者は今回の大戦の勃発以来頓とみに其の色彩を濃くして来た。 臼井吉見『大正文学史』より引用
  • 与八も、こう答えるよりほかには、とみに返答のしようがなかったのです。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 近頃とみに有名になっていますので、よくその名を聞きもします。 海音寺潮五郎『さむらいの本懐』より引用
  • 自分で意識してるんだかしてないんだか知らないけど、「そうかしら」の一件以来とみによ。 橋本治『桃尻娘』より引用
  • ためにふぐ料理専門の料理店はとみに増加し、社用族によって占領されている形である。 北大路魯山人『河豚は毒魚か』より引用
  • 千載集、新古今集になると、『さびし』の用例が頓に増加して来てゐる。 斎藤茂吉『『さびし』の伝統』より引用
  • 日ごろの親しみはとみに薄らいで、彼は半九郎を兄の悪友と認めるようになった。 岡本綺堂『鳥辺山心中』より引用
  • 太郎の精神は頓に高揚して、妖術が使ひたくなる程だつた。 梶井基次郎『太郎と街』より引用
  • 太郎の精神はとみに高揚して、妖術が使いたくなるほどだった。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • 以前にはかなり勤勉な学生であったが、落第して以来、勉強する気とみになくなる。 宮本百合子『山本有三氏の境地』より引用
  • 博士が専門家としてと共に言論家として、威力を頓に加えるに至ったのは全くここに由来するだろう。 戸坂潤『読書法』より引用
  • で、三六年五月で期限の切れる産業統制法は、頓に経済連盟あたりで評判が悪くなって来たのである。 戸坂潤『現代日本の思想対立』より引用
  • 馬加まくはりを過ぎ、檢見けみ川を過ぎ、右手に海を見るに及びて、頓に目覺むる心地す。 大町桂月『千葉夜行記』より引用
  • 俊助はよくそういって、ちかごろ頓に有名になったこの私立探偵を揶揄やゆするのだ。 横溝正史『蝶々殺人事件』より引用
  • 帆村はこの機嫌のいい、しかし何だかひやかされているような気がしないでもない北外の挨拶に対して、とみに言うべき言葉もなかった。 海野十三『爬虫館事件』より引用
  • ロンドン行きの五カ月間に山本五十六の名はとみに高くなったが、海軍の上層部の空気は、帰国した山本に対しつめたかった。 阿川弘之『山本五十六』より引用
  • 我が国では昔から女が絵を習うということは極く稀なことでありましたが、近頃はとみにその数を増しております。 上村松園『雷同性に富む現代女流画家』より引用
  • とみ元気回復げんきくわいふくして、二人ふたりまたもやダンスをはじめかけた。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 58 20080623』より引用
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