音が聞えるよう

25 の用例 (0.00 秒)
  • しっぽのさらさらという音が聞えるようでしたよ。 ドストエフスキー/工藤精一郎訳『罪と罰』より引用
  • 多くの犯罪者、そして被害者が巻きこまれた「浮世の風」の音が聞えるようで、水田は一種悲哀の念をもって、拍手を浴びながら軽快に踊る浩美を眺めていた。 深田祐介『暗闇商人(上)』より引用
  • ただもう雨の音ばかりザアッとして、空虚にちかい晩成先生の心を一ぱいにめ尽しているが、ふと気が付くとそのザアッという音のほかに、また別にザアッという音が聞えるようだ。 幸田露伴『観画談』より引用
  • 春の夜の明け方の静けさにみちみちた大沢邸内のどこかに、かすかに微かに人間が忍び込んで来る音が聞えるように思って一心に耳を澄ましながら、心の奥底を微かに微かにおののかしていた。 夢野久作『継子』より引用
  • カン、カン、カン、と鋳型をはずす時の音が聞えるようであった。 半村良『闇の中の系図』より引用