面憎い

全て 形容詞
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  • しかし一方若侍どもは悠々せまらざる葉之助の態度を面憎つらにくいものに思い出した。 国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』より引用
  • かうしてお桐が面憎いといふ印象が子供の時分から平三の胸に深く刻まれて居た。 加能作次郎『厄年』より引用
  • やりたい文学もやらせずに、勉強ばかり強いるこの頃の父が、急に面憎つらにくくなったのだった。 芥川竜之介『お律と子等と』より引用
  • 夕刊の第一面に目をさらしながらゆうゆうとしているのが面憎つらにくい。 横溝正史『金田一耕助ファイル18 白と黒』より引用
  • こんなのも珍しいと感心することもあるが、多くの場合には、そのこましゃくれを面憎く思う。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • やりたい文学もやらせずに、勉強ばかりしいるこのごろの父が、急に面憎つらにくくなったのだった。 芥川龍之介『杜子春・南京の基督』より引用
  • 海に出られぬ我らを尻目に、しゃあしゃあと煙をあげている塔屋の連中が面憎い。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
  • なにかと面憎つらにくい薩摩屋敷へ、仕返しに行くのではない、見届けに行くのだ。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • チュルク人にも言分いいぶんはあるのだろうが、トゥラーン人から見れば、じつに面憎つらにくい。 田中芳樹『アルスラーン戦記09』より引用
  • あの丸田って亭主が面憎つらにくいのも当然じゃありませんか。 福永武彦『加田伶太郎全集』より引用
  • 兄夫婦の仲がよろしいのはまことに結構だが、ときどきこういうふうに仲間はずれにされることがあるのは面憎つらにくい。 宮部みゆき『天狗風 霊験お初捕物控〈二〉』より引用
  • 運び行かれるそのさまを見た人の話では、彼女を最も面憎く思っていた連中にさえ、憐みを催させるほどのそれは泣き叫びぶりであったという。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • 秀吉はその利休の顔を面憎つらにくそうに見た。 井伏鱒二『小説日本芸譚』より引用
  • 女房の縁につながりて、姉と立つれば附け上り、やゝもすれば我をかろしむる面憎つらにくさ。 岡本綺堂『修禅寺物語』より引用
  • 騎士団ではこのタンガの言い分を面憎く思ったし、困りもしたが、向こうでも被害が出ているとなればこれ以上の苦情も言えない。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第07巻 「コーラルの嵐」』より引用
  • 面憎つらにくがっている者もある。 夢野久作『空を飛ぶパラソル』より引用
  • その横顏を見てゐて自分は少なからず淺間しく且つ面憎く思はざるを得なかつた。 若山牧水『古い村』より引用
  • 彼は椅子へドッカと腰をすえ、煙草をもらって悠々天井に煙の輸を吹きあげる沈着の面憎さ。 ルブラン/保篠龍緒訳『813(下)(ルパン・シリーズ)』より引用
  • お前はだれも知らぬと思ってヌクヌク澄まして通るつもりだろうが、そうは行かぬぞということを、あの面憎い男に知らせて、その狼狽する様子を見てわらってやりたいのです。 横溝正史『蔵の中・鬼火』より引用
  • 雲龍は面憎つらにくいほど平然としていた。 山田正紀『宝石泥棒』より引用
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