雑木
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名詞
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また、垣根や壁、その他の材料としても使われる。特に木の種類は限定しないが、結果として多くはツツジ科の雑木・灌木。柴を採取することを「柴を刈る」と言う。
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「浮石」と呼ばれるゆえんは、わずかにつながった底部中央の支柱状の部分が巨石自体の死角になり、巨石が池の上空に浮かんでいるように見えるためである。岩の上部には、加工当時にはなかったとみられる多くの雑木が生えている。周囲の岩盤と巨石との間は大人が1人通れる程度の幅で、周回が可能である。
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その斜面にはおそらく小楢か櫟と思われる幹の黒い木木が林立し、降りしきる風雪の中で、まだ枝にしがみついている茶色い枯葉がちぎれんばかりに打ちふるえているのが見える。しかし山は雑木ばかりではなく、常緑樹に覆われている場所も見えた。暗い緑に覆われた森は強風に押されながらゆっくりと左右に揺れ、時おり上にかぶさる白い雪をこぼしていた。
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紀州の山々の木もそうだった。無用で邪魔な雑木を排除して経済価値のある有用な針葉樹を植えてきた。実際にはその後の人間社会がいろいろ変わってしまって、有用と思って植えた木があまり有用でもなくなり、密植されたままの人工林が間伐もされずに放り出されて、杉や檜が息絶え絶えになっている。
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病院は高い崖の上に建っていて、そこから谷底のような場所にびっしりと建てこんだ住宅街が見えた。真正面に雑木と茅の生えた崖が見え、その上に大型トラックの列があった。谷底の住宅街の上には、火のついた屋根がとび交い、そこここに火の手が挙っていた。
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暫く休んで国境の切明けを北に向って登り初める。雑木の茂った所や笹の深い所もあるが、大して困難を感ずる程ではない。峠から一時間余りを費して、温泉ヶ岳の三角点に達することを得た。
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軽便鉄道だった栗原鉄道時代はこの丘陵をトンネルによって通過していたが、昭和30年の改軌時に切り通しに変更されていた。駅ホームの山側の雑木の中に赤坂山トンネルの坑口跡を望むことができる。
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私は道の近くに大きな淵があるのを思いだし、片端が沢に落ちこんでいる丸木橋のところまで近寄って下流を見おろしました。淵は沢の両側から枝を伸ばしている雑木に遮られてそこからでは見えません。道と淵の中間ぐらいのところに棕櫚が一本斜めに生えていました。
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村をはずれて右へ折れると、道はどんどん登りになって、ヴェルダンの町が目の下に展開する。道の両側には高さ三メートルばかりの雑木が一面に茂っている。それを見て姉崎先生は感慨に耽っていられた。
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対岸に菅家の新しい田荘があるのだ。雑木の多い林の中の空気は清冷でさわやかな若葉の香りにみたされていた。将平はしばらく立ちどまって、いくども深呼吸した。
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それでゐて岩にも、樹木の幹にも、みな青やかな苔がむしてゐた。多くは針葉樹の林であるが、中に雑木も混り、とりどりに紅葉してゐた。中でも楓が一番美しかつた。
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二時間余り無駄に遊んで、悠々と此処を出懸る。尾根は雑木が茂っているので、雪の多い東側を搦みながら行くことにした。雪田が尽きると槭や岳樺の薄暗い木立が待ち構えていたように私達を抱き込む。
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逃げても逃げても天蓋の影、屈せずに後を慕ってくるので、周馬の元結なしの総髪はベットリと汗にぬれ、頬、耳、手の甲、茨に掻かれた血のすじで赤くなった。雑木帯の丘の窪を出ると、裸石の層が崖をなしてつづいている。周馬は必死でその石山の背を這って行った。
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丘の上には、さびれた小さな石の堂があって、七八本の雑木が立並んでいた。前面はただ平野で、部落も木立も少く、農夫の姿も見えない、妙に淋しい畑地だった。
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登はその草路の方へと歩いて行つた。鍔の広い麦藁帽は、雑木の葉先に当つて落ちさうになる所があつた。登はそれを落さないやうにと帽子の縁に右の手をかけてゐた。
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足下の草は露に濡れていたが、松の梢はかさかさ乾いていそうな夜だった。暫く行くと、その向うの左手に、四五本の雑木が、こんもり蹲っていた。彼ははっとしたが、足を止めるまもなく、先日の提灯はもう無くなってることを知って安堵した。
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ガーデンホームは発達し、収容患者は常に満員になった。敷地は立派な生垣に囲まれ、椎や松やその他の雑木が生い茂っていた。当初のバラックは取り払われ、空き地は芝生や花壇になった。
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