雑兵
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名詞
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その進路にラモナ騎士団長が立ちふさがっているとなれば、領主勢も無視はできなかった。相手が相手であるだけに雑兵を向かわせるようなこともできなかった。そんなことをしたらそれこそ武名に拘わるのである。
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しかし私と金盛さんの目にはただ一面に広がっている畑や野原があるだけなので、「馬に乗った武士は馬を横づけに止め、雑兵たちに何やら指図をしています」といわれても、「はあ、そうですか」としかいえなかった。そのうち雑兵の数はどんどん増え、いつか五十人ほどにもなっている。弓を持っている者、鉄砲を構える者、皆こちらを目ざして攻め寄せて来る。
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私は重籐の弓を子供の喧嘩のように振り廻しながら、ほうほうの態で退場した。後でわかったことだが、二人の雑兵は幸四郎さんと又五郎さんであった。幸四郎さんに怪我をさせなくてよかった。
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石田軍は、長良川の河渡の土手上で朝餉の用意に余念がなかった。前日に竹ケ鼻城が落ちたことを知ってか、雑兵たちの雰囲気は暗かった。一方、対岸に着陣していた田中吉政は、息子吉次に物見を命じた。
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胸壁には、兜の上に羽根飾りをぴんと立てたわずか二十名の騎士がいるばかり。城壁の内には百人たらずの雑兵が控え、皇帝のためにいつでも死ぬ覚悟でいる。対するは、巨人やミノタウロス、コアトル、アンデッドの騎兵、スノットリング、ゾート、大小の魔物やさまざまな暗黒の生物を擁した、オーク率いる五千の大軍。
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歴史上で著名な人物だけではなく、雑兵の妻、くノ一などが登場する。代表的なキャストには、豊臣秀吉に進藤英太郎、北政所に三益愛子、淀殿に木暮実千代、京極竜子に藤純子、細川ガラシャに八千草薫、千利休の娘お吟に三田佳子、琉球王女に十朱幸代など。
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百騎あまりの雑兵はみな逃げたのに、なんじ一人ひきかえしてきたか。
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この獣人どもは、年寄りばかりでもう使い途がない。それでも雑兵として組織のために今までよく働いてくれた。ならば最後に華々しく活躍させてやろうと思ってね。
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身分の低い騎士と見て、なりふり構わず数人掛かりでかかったが結果は逆に終わった。雑兵では無理と見て武将格のものが立ちむかっても同じだった。もしも相手がデルフィニア一の剣豪と知っていたら、おそらく彼らは、その場で逃げ出していたことだろう。
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室殿はあきれ顔して、彼のすがたを足もとから頭まで見上げた。村重は野外へ狩猟に行くときの一雑兵のような身ごしらえをしていた。
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栗林で首吊り自殺をした女がいたこともあるという。その頃はこの雑兵の魂たちはどうしていたのだろう?牛豚の処理場だった時もキャンプ場の時も、そのはるか昔々、原野だった時も、彼らは戦いの後の四百年もの長い歳月を、一日も欠かさず夜になると現れて戦いつづけていたのであろうか?
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肉のうすいほほの表面をわずかにひきつらせ、これまたうすいくちびるをゆがめた表情は、たとえば侯や伯や、土地の領主たちがもちいる祭器に彫りこまれた神獣の貌を思わせた。こんな無愛想な男が笑えるとは、雑兵たちも思っていなかったらしい。一瞬、ぎくりとし、それからそろってうたがわしげな目つきになった。
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鼠のなき声に似ていた。女中らを抱いてつづいていた雑兵らも同じであった。それぞれの場所におろして、飛びすざり、ひれふした。
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さもなくは事態が収拾できない。敵は四分五裂して逃げたが、両騎士団ともそんな雑兵には眼もくれなかった。目指すは主将であるセネグロ領主ただ一人だ。
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彼はかの雑兵を切断して谷底に葬りカンラカラカラと哄笑して心気甚だ爽快に娘の帰宅を見送ったのだが、すでにその日のたそがれ時から悩みに沈まなければならなかった。かの雑兵は、そこに雑兵の魂が宿っていたわけではなかったのである。雑兵の魂は彼自身の心中に巣くっていた。
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これも雑兵にしてはおどろくべき怪力の持ち主だった。それもそのはず、この二人は、雑兵の中にかくれていた魏延と張飛だった。破壊したと見せた金雁橋も、実は完全破壊はしていなかった。
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ここでは、いつものようにして、いつも笑う。親愛なる雑兵そのものになりきってひたる静かでかなり安らかな一刻だ。あの岩上ではかの千貫の大熊が岩にまたがってニジをはいたな、と思う。
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