隘路
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名詞
511 の例文
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それが妻や針生の耳に入れば致命的である。どの方角を見ても脱出路のない絶望的な隘路に閉じ込められてしまった。その夜帰宅すると、増子がおもいだしたように、 「警察はなんの用事で来たの」 昨夜のうちにすべき質問をいまごろになって問いかけてきた。
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弓師団の前線に糧食を緊急輸送するために、兵器勤務隊の中村小隊が十二輛のトラックで、そこを強行突破することになった。隘路口の南三十四マイル道標の近くに道路を横断して川が流れている。橋の上にはドラムかんが高くつみあげてあった。
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虚報を信じたカルウィヌスとアルビヌスはルケリア救援を決め、現地に急行するために海沿いの道ではなくアペニン山脈中のカウディウムの峡谷を通る道を選んだ。カウディウムは山に囲まれた狭い平地で二つの隘路しか出口が無かった。サムニウム軍は木や岩で平地の出口にバリケードを築いて塞ぎ、ローマ軍を待ち受けた。
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紀元前333年には、イスケンデルン湾最奥部に位置するイッソスで、3万のマケドニア・ギリシア連合軍がダリウス3世率いる10万のペルシャ軍と戦う。海岸に山が迫っているため、3km弱の幅しかない隘路になっていた。このときペルシャ軍を破った大王はエジプトに向かって南に進んでいる。
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湖に注ぐ左支川・佐々並川も「長門谷」という渓谷があり、更に遡ると佐々並川ダムがある。しかしダムまでの道は隘路であるため、通行には注意が必要である。
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巨人の失神を拍手したのはセールス・マンたちである。彼らは最大の隘路がこれで打開され、市場が拡大したと考えて闘志を回復した。たださえ不景気で問屋は現金回収に苦しんでいるのだ。
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越壕性能や越堤性能、登坂性能、悪路の踏破性能では装軌式に劣る。信地旋回や超信地旋回はできないため、隘路では行動の自由が制限される。比較的車高が高くなるため、被発見性と被弾率が高まる。
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問題はこの次の時代、当年の青壮者新人たちが、いかにしてその創造性を次代に継承するかということである。ふたたび、いつまでも若い気で大きな隘路になってもらっては困りものである。結局は、どうも老人隠退説になったようである。
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全方面が急峻で、南面は西から東までほとんどが絶壁を連ね、北面も急傾斜である。東西から接近できるが、それも厳しい隘路を通らなければならない。各種の防御施設が配されたが、天然の地形のせいで郭も通路も狭く、大きな施設の余地はなかった。
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眼もくらまんばかり、数千フィートにもおよぶ断崖絶壁が、眼前をふさいでいるではないか。唯一の出入口は、かれらが乗り入れて来たあの狭い隘路があるばかりだった。
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雷鳴がちょっとのあいだ止んだ。恐ろしい突風も道の曲がり角を吹きすぎて、隘路の奥のほうに消え去った。
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しかし、その努力は無駄だった。意識の深層から一瞬表面に通じた隘路はすでに閉ざされていた。幻想の幕は払われた。
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それは言葉だった。言葉は神秘道が師資相承のかたちで伝えられるとき、最大の隘路となった。言葉を用いねば伝わらない。
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ヨロスとタスーンを往来する者のすべてに恐れられていた。太陽が昇りつめ、容赦のない光線で深い隘路の一番奥の影まで照らした。きめが細かく灰のように軽い砂は、もはや風に騒がされることもなかった。
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目の前には鬱蒼とした緑のトンネルが広がっている。道幅はやや狭くなっており、二人が並んで通るのがやっとという感じの自然の隘路だ。足元に下草が掠れたような車の轍があるということは、人の行き来がまったくないわけではないらしい。
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その谷間は深く、岩と木立に覆われた二つの大きな斜面の間が狭い隘路になっている。二人は承知した。
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揖斐川町の旧春日村と揖斐川町中心部を結ぶ。道路状態が貧弱であり、旧春日村内は改良されていなく隘路となっている部分も多い。また、山岳地域を通るため土砂崩れなどの危険もある。
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