限界外部費用
全て
名詞
2 の例文
(0.00 秒)
-
そのうち、補助金については政治的に実施しやすいという利点はあるものの、財政支出を伴うために幅広く実施することは困難であり、他に必要な公共支出が抑制されるという欠点がある。一方、税・課徴金などの課税的手法については、限界外部費用の算出が難しい場合があることや、環境負荷等を発生させている者に追加負担を求めるものであることから導入時に政治的な困難が伴う場合がある半面、「二重の配当」という利点がある。
...
-
現在ではこの概念が環境税などの形で実際に活用されている。なお、ピグーはこの課税において社会的費用を汚染者に負担させる場合、限界外部費用の水準で課税すれば、純便益が最大になるような効率性が得られ、最小の費用で社会的費用負担をすることができるとしたが、その限界外部費用の算出については後の研究に委ねられており、現在に至るまで分野毎に様々な研究がなされている。このように、専ら 19世紀以降に「社会的費用」という語が使われるようになったが、カップはその各論を詳細に示した上で、「社会的費用という語は生産過程の結果、第三者または社会が受け、それに対しては私的企業家に責任を負わせるのが困難な、あらゆる有害な結果や損失について言われる」と規定した。
...