降すこと

21 の用例 (0.00 秒)
  • はしごをつないでやっと降すことができるというようなところである。 小松和彦『神隠しと日本人』より引用
  • 多分ブラインドを降すことを忘れていたために来たものだろう。 大倉燁子『情鬼』より引用
  • そしてでき得れば地球表面に観測装置を降すことだと主張した。 光瀬龍『たそがれに還る』より引用
  • 君集はかれらを招諭しようとしたが、降すことができなかった。
  • 船はハワイに向けて走っているのだが、その前に、途中でかれを降すことになっているのだと、かれは告げた。 ウェルズ/能島武文訳『モロー博士の島』より引用
  • そこで音を立てずに畳の上へ降りようとするには、左手は自然に伸びてそこの柱の方へ伸び、左手で柱に掴まりながら静かに畳の上へ足を降すことになる。 久生十蘭『魔都』より引用
  • けれども、彼女はどうしても恐ろしくって、ベッドの下に足を降すことが出来なかった。 素木しづ『青白き夢』より引用
  • 命中して一分以内に沈没してしまった商船の話も珍しくはないのだが、これでは救命艇を降すことも出来ない。 安部譲二『時速十四ノット、東へ』より引用
  • 彼にとつては、どれでもが同じやうに面白く同じやうに価値があつて、「書く」といふ一つの断定を降すことに骨が折れた。 牧野信一『若い作家と蠅』より引用
  • 建武12年、賈覧は盧芳に従って雲中郡を攻撃したが、降すことはできなかった。
  • たとえ冬降る雪が夏降ることはあっても、父のみかどが子の自分へかかる御諚をくだすことはありえないと、なおまだ信じて疑いえない御子みこ大塔ノ宮だった。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • この時、秀吉は、三木城を降すことを急務としていて、上月城へ援軍を送れなかった。 柴田錬三郎『(柴錬立川文庫3) 柳生但馬守』より引用
  • 元康4年、匈奴は左右奧鞬の各6千騎を派遣して、左大将とともに再び漢の田車師城者を撃ったが、降すことができなかった。
  • 蒙古人は水戰には非常に弱いのであつて、朝鮮と蒙古と戰爭をしたことがありますけれども其時分朝鮮の王樣が朝鮮半島を一寸離れた其處にも見えるといふ位の江華島へ逃込んだので、蒙古の軍隊が其處を三十年も攻めたが降すことが出來なかつたと云ふ位に蒙古兵は水上は弱いです。 桑原隲蔵『元時代の蒙古人』より引用
  • 鋼鉄のような頑丈な壁ではなく、それはビニールのような半透明で容易につき破れそうな壁であるけれども、紗絽女がカップに目印をしたか否かというデリケートな点で、安孫子をくだすことができない。 鮎川哲也『りら荘事件』より引用
  • ミハイルがガブリエルを降すことに成功するも、限界近くまで増大したワンにはオクタの犠牲を伴ってなお届かず、追い込まれてしまう。
  • こう壮観な布陣を展開しながら、彼はなお、ちぬらずして叛軍はんぐんを降すことに、一縷いちるの望みをつないでいた。 吉川英治『新書太閤記(五)』より引用
  • ナポレオンなき後、ドゼー率いる上エジプトの別働隊はマムルークの首領ムラード・ベイを降すことに成功したが、指揮官なきフランス軍はもはやイギリスとオスマン帝国の攻勢に対してかろうじて抵抗を続けるのが精一杯であった。
  • だから、険しい山道を、麓のウォズデイル・ヘッド部落まで連れ降すことは生易しいことではなかった。 ヒルトン/菊池重三郎訳『チップス先生さようなら』より引用
  • マーラを降すことを降魔という。