陋習
全て
名詞
80 の例文
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巴里のように48 | 23とすれば、まだしも少しわかりよいのに、何でもかでも三桁おきにコンマを附けなければならぬ、というのは、これはすでに一つの囚れであります。老博士はこのようなすべての陋習を打破しようと、努めているのであります。
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文明国の上流階級が見るにふさわしい演劇を主張し、女形の廃止、花道の廃止、劇場の改良、芝居茶屋との関係見直しなどを提言し、以下のような目標を発表する。一・従来演劇の陋習を改良し、好演劇を実際にださしむること。二・演劇脚本の著作をして、栄誉ある業たらしむること。
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拍子木の打方を教うるが如きはその後のことである。わたしはこれを陋習となして嘲った事もあったが、今にして思えばこれ当然の順序というべきである。観世捻をよる事を知らざれば紙を綴ずることができない。
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同年、27歳で出仕し、孫鄰の後任として豫章太守となった。陋習を廃止し、優秀な人材は身分を問わず抜擢するなど、優れた治績を挙げた。優れた人物眼を持ち、丁諝・張秉・吾粲・殷礼を見出して孫権に推挙した。
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蛇について書くことなんか何もありはしない。大体十二支なんてものは旧来の陋習だと信じている位である。ただ迷信に傾かない限り、生活の潤いの一助にはなる。
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兄のアレグザンダも、皇位につくのを拒否した。われわれはいまや、はるかに文明の進んだ時代、旧来の陋習には束縛されぬ時代に生きている。それに、サンクレール嬢は、じじつ、私とまったく同じ階級の出なのだ。
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旧来の陋習を破ったらどうだというんだ。一切合切を前例に守っていたら、人間はいまだに、人間の肉を食って、生活しなければならないんだ。
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一切合切を前例に守っていたら、人間はいまだに、人間の肉を食って、生活しなければならないんだ。まだ人間が人間の肉を食っているんだが、それがなくなるためには、あらゆる旧来の陋習が破らるべきなんだ。
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それは、たゞ旧いから陋習と云はれるのではなく、新しいものゝなかで生彩を発揮しない涸渇した形骸となつてゐるからである。こんなことは私が指摘するまでもなく、明治以来の新興国民道徳の精神がこれを教へてゐるにも拘はらず、それだけではどうにもならなかつたといふのは、かゝる陋習さへも必要とされる生活自体の形成の欠陥を誰も補足しようとしないからである。政治の責任がこゝにないであらうか。
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さて部屋にいた連中は、誰一人として神の人に席を譲る者もなく、入口と窓との吹きざらしにアマドルは立たされて、やおら凍りかかった頃おい、殿様と奥方が、十六になる世嗣の姫を後見している、カンデ嬢という殿の妹君にあたる老嬢などと一緒に御臨席になって、下々と離れた上座にお就きになりました。古い仕来りに従ってですが、こうした陋習を当時の貴族たちが墨守めされていたのは、決して褒めた話ではありません。殿はアマドルには目もくれず、隅の末座に就かせるが儘にしました。
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とに角、旧来の陋習を打破せなくては、家庭も国家も治まりませぬ。
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そこで育ったのが久兵衛で、彼に名人芸があるとすれば、これは生得で主人から教えてもらったものではあるまい。それで魚肉を薄く切る陋習が今に残っているものと思う。およそ先入観とは恐ろしいもので、誰であっても、一度身についた先入観は容易に改められないものである。
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「尚商」が浸透するのは容易ではなかった。当時の日本には「官尊民卑の陋習」と呼ばれる悪習があった。この悪習とは、すなわち封建時代における武士と平民の身分制度が明治政府の構成員とその他の人々に推移しただけであり、実業に従事している民間の人々は明治政府の高官に隷属し、自分たちが帰属する「国家」への関心が低かったという。
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当時、深い草叢の中にあるものまでが時節の到来を感じ、よりよい世の中を約束するような新しい政治を待ち受けた。従来の陋習を破って天地の公道に基づくべしと仰せ出された御誓文の深さは、どれほどの希望を多くの民に抱かせたことか。
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これを怠ったためにずいぶんと無理難題を吹っかけられ、挙句、かんにんなり兼ね刃傷沙汰に及んだため、とうとう役目がつとまらず、割腹して詫びた新参者がいたと。聞いてその陋習の甚だしいのに主水正は唖然としたが、そう明かにされれば行かざるを得ない。早速、衣服を身につけ改めて染野の案内でおいらん東雲の部屋の前へ出向き、廊下に正坐し権太夫の起き出て来るのを待った。
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明治の初年頃には随分思いきった政治論も社会改良論も行われた。さすがに知識を世界に求むるという御旨意の発表された際であっただけに、外国の思想を危険なりなどという者なく、上下共にこれを歓迎し、旧来の陋習を打破するに更に躊躇しなかった、その頃盛に行われた標語は自由民権であった。殊に自由なる言葉は当時の人々には耳新しく聞えた、従来日本の通用語ではあったが、政治的意味を加味したのは恐らく明治になってからであろう。
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しかし、仮にも、わが夫と定めた者の遺族に、夫の死も報らせず、法事を営んだ形跡もないというのはどういう理由によるものか。よしんば、萌子に、陋習をわずらわしいものと思う主義があったとしても、彼女の両親や兄弟はまったく干渉しなかったのだろうか。そこに考え及んだ時、浅見は、萌子に会えないのなら、彼女の肉親に会ってみよう、という発想が湧いた。
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