阿漕
全て
名詞
119 の例文
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そうすれば、誰もあんなあこぎな商売やってるとこなんか行かなくなる!
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他の三人は阿漕荘に向かっているわけだが、彼女だけは逆の方向のはずだった。「うん」腕を組んで歩いていた彼女は、にっこりと微笑んだ。
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林一族は今では黒道から足を洗っているよ。阿漕な真似をして稼いだ金で会社をこしらえて、今じゃ実業家集団さ。
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それをいっこう捜そうともせずわれわれに押しつけてさ。それでいて手当もなんにもねえんだから、ずいぶん阿漕な話じゃねえか。
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だが、こうして面と向かって本人と話をしたことは、もちろん一度もなかった。阿漕荘のすぐ隣に、広大な敷地面積を誇る桜鳴六画邸と呼ばれる屋敷がある。和洋折中の大邸宅で、文化財としての価値も高いと聞いていた。
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正門の外にも警察の車が沢山駐まっていた。三人で阿漕荘まで歩きながら、練無は後ろが気になってしかたがなかった。時刻は三時を過ぎているが、三人ともこの時刻ならまだ宵の口という種族である。
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香具山紫子の部屋は二〇六号室で、練無の向かいの西側になり、表からは見えない。その阿漕荘の前の道路を、一台の車がこちらに近づいていた。だが、三人は気にしないで、それとは直角の道へ歩き出す。
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ムリもないけどね。あたしゃこういうあこぎな商売だし、人に好かれるようなたちでもないからね。いつだって、云いにくいことばかし、ずけずけいうもんだからね。
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はじめ紀文や綱宗時代、勿体ぶって凄い遊興費を取った。それは事実だが、あまり阿漕な勿体ぶりに、この方式はだんだん敬遠された。太夫道中や盃ごとはほどほどにして、本来の目的に突入したのである。
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小森はお宅にいたころ、かなり阿漕に客を勧誘していたらしい。
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その頃私は田端にある小さなアパートに住んでいた。そのアパートは全く掘り出し物といってもいいところで、土地持ちの老人がそう阿漕なことを考えずに建てたものだ。家賃も安かったし、広い中庭もあった。
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死んだ親の借金の肩代わりにね。あこぎなクラブだから、当然お客は酒を飲むだけじゃないわ。
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一人欠けたわけだが、彼を偲んで三人麻雀をしよう、と提案がたちまち可決された。一旦紅子と別れ、紫子と練無の二人は、阿漕荘に戻るため歩き出した。保呂草潤平こと秋野秀和が五年間住んでいた二〇二号室は、既に警察の手によって徹底的に捜索され、幾つもの段ボール箱に詰められて証拠品が押収された。
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この種のトラブルは、こじれて啓一郎がダメージを受けるのは当然としても、薫のほうもあまり得をしない。あこぎなことをやったあとは、やっぱり当人にも傷が残る。薫がそれとなく提案している内容は、啓一郎がつい受け入れてしまいそうな、そんなほどのよさを含んでいる。
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鰯屋じゃ水あたりの特効薬として貝入りの砂糖を扱っているからすこしはくわしいんだが、江戸で出廻っている砂糖の半分以上は薩摩藩から来る。それでいいかい、連中の阿漕なことといったら、そりゃもう恐れ入るほどだ。まず、量目はごまかす、不作の噂をばらまいて出荷を押え、相場をつり上げる、その実、大へんな豊作なんだがね、それを知らねェからこっちは高い相場であわてて買いに廻る、で、結局は相場が下って大損よ。
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自分で話せば良いものを、意外と気の小さいところがある保呂草だ。昨夜、麻雀をするために瀬在丸紅子がこの阿漕荘まで来たのも初めてのことだった。それだけで、保呂草は完全に舞い上がっていたようだ。
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我々が口を利くのだ、奴もさう阿漕なことは言ひもすまい。次手に何とか話を着けて、元金だけか何かに負けさして遣らうよ。
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