間に何等

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  • 彼の妻とこの単なる動物である熊との間に何等の関係はないのだ。 室生犀星『性に眼覚める頃』より引用
  • 玄機は陳と緑翹との間に何等かの秘密があるらしく感じたのである。 森鴎外『魚玄機』より引用
  • 諸芸術の手法=技術も実は夫々の間に何等かの一定の連関がなくてはならぬ。 戸坂潤『クリティシズムと認識論との関係』より引用
  • さうして相互の間に何等の理解も交渉もない。 夏目漱石『点頭録』より引用
  • 今では相互の間に何等の意識の交流もないのに、この一つの顔と彼とは、同じ人間だったのかもしれなかった。 福永武彦『夢みる少年の昼と夜』より引用
  • 七里は、佐絵との間に何等かの連絡があって、きょう、歳三をつけていたのだろう。 司馬遼太郎『燃えよ剣 01 (上)』より引用
  • 何の話だか私には分らなかったが、後になって考えてみると、一部の職工達の間に何等かの計画がめぐらされてたものらしい。 豊島与志雄『黒点』より引用
  • ボルタが電流を発見してから、電流と磁気との間に何等かの関係あるべきことを考えた人は多かったが、みな成功しなかった。 愛知敬一『ファラデーの伝』より引用
  • 彼等は両者の間に何等本質的な区別を見ず、剰え、槓杆・鉋・螺旋・楔等の単純な機械力を機械と呼んでいるのである。 戸坂潤『技術の哲学』より引用
  • 処で田辺哲学の文学的特色の尤なるものはその折衷主義だと見做してよいなら、この常識性はこの折衷主義との間に何等かの近親関係を持つものであろうと思う。 戸坂潤『現代唯物論講話』より引用
  • サンテ監獄にあっては特に警視総監の注意によって囚人とルパンとの間に何等かの方法で通信の行われる事を恐れて、最新かつ厳重な警戒をする事にした。 ルブラン・モーリス『水晶の栓』より引用
  • 隣家の子供との間に何等の心的接触も成り立たない。 森鴎外『サフラン』より引用
  • 鄰家りんかの子供との間に何等の心的接触も成り立たない。 山崎正和『鴎外 闘う家長』より引用
  • 有名な支那學者プロフエツサー、レツグはその支那宗教論の中に「老子は相當に價値ある書物だが今日の道教を調べて見ても兩者の間に何等の關係が認められない」と云ふ意味のことを述べて居る。 橘樸『支那を識るの途』より引用
  • 処が社会科学乃至歴史科学は、夫が唯物論的哲学組織に基かない限り、現にブルジョア社会科学の場合に見られるように、第一、自然科学との間に何等の原理的な必然的連関を見ることが出来ない。 戸坂潤『科学論』より引用
  • さらに事件の日本人関与の事実を把握すると、12月27日通牒の記事差止命令に「張作霖の爆死と本邦人との間に何等かの関係あるか如く瑞摩せる事項」を入れて情報操作を強化した。
  • 其は私共に、或る力の存在の理論的価値と、実践的価値との間に何等かの逕庭の存する事、並びに、其等のより徹した運用に就て、何等かの教と暗示とを与えて呉れるだろうと思うからなのでございます。 宮本百合子『C先生への手紙』より引用
  • 陶の方は、塔の岡を本陣としたが、諸軍勢は、厳島の神社附近の地に散在し、其の間に何等の統制が無かったらしい。 菊池寛『厳島合戦』より引用
  • 此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。 浜田青陵『埃及雑記』より引用