長押
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名詞
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しかし『重方記』には「西対代」と書かれる。この絵をよく見ると梁間は四間だが東は長押一段低い弘庇になっている。かつては寝殿を90度傾けたような「対」が本来の姿で、寝殿造の変質、衰退とともにそれが段々と簡略化されていったのが「対代」や「対代廊」と思われていた。
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そして本堂の次の広間には、造花だの火鉢だの蒲団だのという死者の土産物が並んでいた。その上の長押にはまた広告ビラのように無数の紙片が貼りつけてあった。各壇家が競争的に寄附したものと見えて、万にも千にも近い金額や姓名が記されていた。
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普通、長押と呼んでいる住宅などの和室にあるものは特に内法長押という。長押には他にも様々な種類があるが、その名称は取り付けられている部分で変わる。
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部屋に入ってすぐ正面の長押に「三省」と太く書かれた横額が目についた。どういう意味かわからなかったが字面が妙に心に滲みた。
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いや、看病だけならお幾ひとりで沢山だが、おまえには別に頼むことがある。おれの大小や、長押にかけてある槍なんぞを、みんな何処かへ隠してくれ。そうして万一おれが不意にあばれ出すようなことがあったら、すぐに取って押さえてくれ。
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夜が白みかかるのを待ちかねて、まだすこしずつ降っている雨の中を沢田の一家三人も、子供を囲んでかたまって或るものは睡り、或るものはうつらうつらしている石田のみんなの横から、そっと起き出して出て行った。亡くなった石田の父親の写真が、額ぶちに入れて長押に飾られていた。そのすこし下まで水があがった。
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現在ではハンガーやフックを手軽に吊るせるように室内に取り付けられた横木になってしまっているが、本来は物を掛けるための部材ではない。普通、長押と呼んでいる住宅などの和室にあるものは特に内法長押という。長押には他にも様々な種類があるが、その名称は取り付けられている部分で変わる。
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地長押ともいう。法隆寺聖霊院にみられるように空間の格によって床が長押一段分ずつ下がる。聖霊院の画像で云えば蔀や御簾の内側が庇、外が弘庇で、長押1段下がり、更に右側の縁でまた長押1段下がる。
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すると彼も亦私のより癇高い咳払ひを挙げた。私は別に根くらべをするつもりではないから、また長押の方へ視線を反らせた。
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また、露出した柱も漆喰などで塗ごめた場合にも真壁造りということがある。城郭建築では長押や柱をそのように塗ごめて形を出させるので長押形という。欧米などでも伝統的なイメージとして定着している。
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聖霊院の画像で云えば蔀や御簾の内側が庇、外が弘庇で、長押1段下がり、更に右側の縁でまた長押1段下がる。この長押1段分の床の高さは寝殿造の時代の身分秩序に大きな関わりを持つ。記録に残るものは全て平安時代末期から鎌倉時代にかけてのものである。
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なお、本シリーズでは敵機に体当たりをしてもミスとはならず、代わりに自機のショット・サブウェポンのレベルが1段階ダウンする。ショットボタンを長押ししてから離すことで、強力なショットを発射する。ボムボタンを押すことで高火力かつ敵弾をかき消すことが可能なボンバーを発動する。
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その部屋は日本座敷に作ってあって、長押附きのかなり凝った造作だった。「もとは父の住む部屋に作ったのでございます」と娘はいった。
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其處には何うしたことか、ふツくりと柔らかな新らしい蒲團が長く敷いてあつたので、自分は袴を穿いたまゝ、其の上へ寢轉んだ。上を見ると、亡つた母の半身の寫眞が、額になつて長押から見下してゐる。黒い柄に青貝を鏤めた薙刀もかゝつてゐる。
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六十六部の鉦が、夕暮までも鳴つてゐると、母は頭痛を起して、奧の納戸へ倒れ込んでしまつた。其處の長押には槍と薙刀とをかけた跡があつて、得物は疾くに失はれてゐた。槍があつたら、其の槍で、あの煑賣屋の婆の眼を突いてやるのにと思つて、文吾は楇を隱した懷中を押へつゝ、表の往來へ駈け出して行つた。
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一段高くなった室の長押へ外から寄りかかっているのである。「柔らかい形をしていらっしゃる時に、また別な美しさがおありになりますよ」 と女房らはささやき合うのであった。
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幸いにして、この長押には主膳の得意な槍がありません。両刀がこの酒席よりやや遠いところにありました。
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