銘ぜよ
全て
動詞
18 の例文
(0.00 秒)
-
またファナを狙って近辺を航行しているはずの機動艦隊へも連絡がなされ、こちらの進路上に網をかけられる恐れもある。とにかく肝に銘ずるべきは敵に発見されないこと、その一点である。今朝方のことはもう忘れ、これからのことに意識を集中する。
...
-
二十年も〈母〉を演じてきた、そのお役が御免となるのだから。人は、現在自分の置かれている役割が未来永劫に続くものではないということを肝に銘ずる必要がある。そうでないと、いきなり役割を剥奪された時に、立ち直ることができない。
...
-
不敬不埒と言うよりも常識を失う朱愚と言う可し、大倫を弁えざる人非人と言う可し。女子の注意して心に銘ず可き所のものなり。一 小児養育は婦人の専任なれば、仮令い富貴の身分にても天然の約束に従て自から乳を授く可し。
...
-
その体は人間が手荒く扱い、足でふみつけ、ゆるしてやる体であった。そういうことが直ちにきもに銘ぜられた教訓であった。それは、そのままでは、自分の本性の中で強く支配している多くの性質にいたく反していたが、それを学ぶ時には嫌いながらも、自分では知らぬうちにそれを好むことを学んでいた。
...
-
将軍と面識を通じておき、他日近国を切り取って実力を備えたとき、一挙に京にのぼって将軍を戴き、その御教書によって、自分に従わぬ諸国の大名を打ちたいらげねばならぬ。堺の夢と京の現実、このふたつを見て肝に銘ずることが、こんどの信長の旅行の二大目的であった。京にはのぼらねばならぬ。
...
-
-
悲憤の涙を流すのはよい。しかし、それよりも、何よりも、肝に銘ずべきことは、敵の鋒先が胸近く擬せられてゐるといふことである。
...
-
新本にして五円五十銭也。太田先生の全貌を知り得る心地してうれし、漢学を学ぶべきこと、特に心に銘ず。数学、物理、動物、化学等科学方面の基本的な事柄もあり、さても忙しき事なり。
...
-
その幾何学的な姿は文様としてヨーロッパなどからアラベスクと呼ばれる。現代イスラーム世界の芸術家もなお、その銘ずるところ、さらには抽象概念をも装飾書法をもって表現する。アラム語ナバテア方言を記すのに用いられたナバテア文字の影響を受けた北アラビア文字は、アラビア半島北東部で確立され、ジャーヒリーヤ期のヒーラとに居住したアラブ人の間で5世紀ごろ全盛を迎える。
...
-
物議をかもすようなことは、ひとまず避けるべきだ。われわれのイメージを肝に銘ずることだ。
...
-
面はずして愛語を聞くは肝に銘じ魂に銘ず。
-
樋田郷の里人は、初めて市九郎の事業の可能性に気がついた。一人の痩せた乞食僧が、九年の力でこれまで掘り穿ち得るものならば、人を増し歳月を重ねたならば、この大絶壁を穿ち貫くことも、必ずしも不思議なことではないという考えが、里人らの胸の中に銘ぜられてきた。九年前、市九郎の勧進をこぞって斥けた山国川に添う七郷の里人は、今度は自発的に開鑿の寄進に付いた。
...
-
しかせよ、外の神明は君に贊することあらじ。われ今一事君にいふ、銘ぜよ君そを胸の中。サルペードーンを生き乍ら彼の故郷に遣はさば、 思へ、恐らく外の神、また戰亂の街より、 445 離れて遠くその愛兒送らんことを望むべし。
...
-
ふだんは自転車に夢中になってるのに、このひと、いつ勉強するのだろう、と思える知識魔である。私、改めて、だしには血を加えると、とてつもなく官能的な刺激をもったソースが生まれることを、胆に銘ぜざるをえない。舌にチカチカくる酸味が、何ともいえぬ〝煮えた〟味でね、血沸き肉躍る、というかんじ。
...
-
物語の肝心カナメという意味での「肝」の意味であろうが、そうした核心部分を書いているときの身体の実際の感覚ともつながった表現なのではないだろうか。「肝を据える」「肝っ玉」「肝に銘ずる」などと言うときの肝の感覚は、日本人の伝統的な身体意識の中では非常に重要なものであった。腰や肚の感覚と同様に、肝という身体感覚は、集中力と持続力を双方重ね合わせた感覚であり、技であった。
...
-
汝もしそを忘るることもあらんかを思い、われらはときどき警鈴をもって汝の記憶をよびさまさしめるであろう。汝この警鈴を聞かば、何ごとをなしいずれの地へゆくとも、汝はグーラブ・シャアの門弟の手より逃れいずる望みなきを心に銘ずるがよい。さらば、汝はその日まで再びわれらを見ることはあるまい。
...
-
久高乃ち今昔を俯仰し、憾愴禁ぜず。栖吉村普済寺は、公の祖宝性公の墓の在る所なるを以ての故に、為に此に石を建てて、以て不朽を図らんと欲し、虎をして之を銘ぜしむ。虎辞すれども獲ず。
...
-
和を尊ぶあまり、右へ倣え式に、みんなが同じ事をするように強いる風潮があるなかでは、貴重なことわざである。会議においても、異見・異論は、とかく白眼視されがちだが、創造力の土壌たる個性・独自性を認めないところには発展性がないことを、肝に銘ずべきである。
...